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ローランド、約2万円のネット配信用インターフェイス。声に演出、オンエアスイッチも

 ローランドは、ニコニコ生放送やYouTube Liveなど、インターネットのライブ配信に便利な機能を搭載し、エフェクトによる演出も可能なオーディオ・インターフェイス「ストリーム・ステーション UA-4FXII」を12月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭想定価格は2万円前後(税込)。

「ストリーム・ステーション UA-4FXII」

 歌や楽器演奏などのパフォーマンス、トークやゲーム実況など、ネット配信で利用できるインターフェイス。パソコンとUSB接続して利用する。2in/2out対応で、96kHz/24bitに対応しているが、内部サンプリング周波数は48kHz/24bitとなる。電源はUSBバスパワーで動作する。

 パソコンのプレイヤーソフトで再生した音を、UA-4FXIIへ出力。マイクによる歌やトーク、楽器など外部入力とミックスしてコンピューターへ戻すための「ループバック」スイッチを装備。いわゆる“歌ってみた”配信や、“弾いてみた”配信、BGM、動画ファイルの音声の配信ON/OFFなどに利用できる。

接続イメージ

 また、「オン・エア」スイッチを備え、配信中に休憩する時など、番組の途中でマイクや楽器の音を流したくない場合に即座に対応できる。

 エフェクト機能も用意。声を変える「FX ボイス」は、フォルマント(音の特徴)やピッチを変え、まったく違うキャラクターに変えられる。つまみを左に回すと低音で太い声に、右に回すと高音で細い声になるため、キャラクターを演じ分けるといった使い方が可能。

 ボーカルの輪郭をくっきり際立たせる「エンハンサー」、2人で歌っているような音色にする「コーラス」、残響をつけてダイナミックな広がりを持たせる「リバーブ」も利用可能。

 標準ジャックのマイク/ギター入力端子に加え、ファンタム電源も内蔵したXLRタイプのマイク入力も各1系統装備。歪みエフェクターの「ギター・アンプ・シミュレーター」も備えており、大型ギター・アンプで弾いているようなサウンドで演奏する事も可能。アンプは5種類搭載し、歪みの強さを調整できる。コーラス、リバーブ、エンハンサーも同時に使用可能。

 マスタリング・モードや、トータル・ミックス・モードで機能する、真空管アンプ・シミュレーターも備え、真空管特有の暖かくて太いサウンドも表現できる。

 トーク、ギター、パソコン上の再生音など、様々なレベルのソースを聞きやすい音量に自動調整するオートレベル機能も搭載。マスタリング・モードでは低域、高域それぞれに適度なマスタリング・コンプレッサを加える事で、安定した放送ができるという。

 マイク(XLR)、マイク兼ギター入力(標準ジャック)に加え、ステレオミニのライン入力、RCAのラインアウト、ヘッドフォン兼ヘッドセットとして4極ミニ端子も装備する。

 外形寸法は146×110×42mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は240g。