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スペック、Roon完全対応でデュアルDAC搭載、電源別体のネットワークプレーヤー

 スペックは、Roonに対応し、デジタル出力も備えたネットワークプレーヤー「RMP-X1D」を12月1日に発売する。価格は100万円。

ネットワークプレーヤー「RMP-X1D」

 入力としてEthernet端子を1系統備えたネットワークプレーヤー。NASなどに保存した音楽ファイルを再生できる。ライブラリ管理の高い利便性などで知られる音楽サービスのRoonに完全対応しており、「高音質再生を追求するとともにクラウド上の音楽データベースを活用する事でこれまでにない多彩な音楽体験が実現できる」という。

 インターネットを介したソフトウェア・アップデートにも対応しており、性能や機能が購入後も進化する予定。既に発売しているネットワークプレーヤー「RMP-X1」も、アップデートによりRoonに対応できるという。

 再生対応ファイルは、PCMが384kHz/32bitまで。AIFF、WAV、FLAC、Apple Lossless(352.8kHzと384kHzは非圧縮のみ対応)の再生が可能。DSDは11.2MHzまで再生でき、def、diffファイルに対応する。ギャップレス再生が可能だが、フォーマットの異なる曲間にはギャップが入る。

 DACはESSの「ES9018S」を、左右チャンネル独立で搭載。入力信号と完全同期で動作させる事で、純度の高いアナログ信号が得られるという。アナログ出力はRCAアンバランス、XLRバランスを各1系統装備する。

 また、RCAの同軸デジタル出力も1系統搭載。外部のDACを接続する事もできる。BNCのクロック入力(50Ω、10MHz)も備えている。

 ネットワークとデジタルデコードブロックが完全に分離されており、アイソレーションされた信号をDACブロックに送り出すことでデジタル演算のノイズをシャットアウト。シャーシの内側にはEMCコーティングを塗布し、内部の高周波ノイズを低減している。

 電源部は別筐体で、トランスからのノイズを完全に遮断。アナログ電源部には、ニチコン製オーディオ用電解コンデンサ「響一(ひびきいち)」を搭載。「透明感ある余韻と伸びやかで気品のある音色を浮かび上がらせる」という。

 底面に、響きの美しい天然木を採用。バイオリンやチェロに使われるヨーロピアン・スプルースのアンダーベースで、筐体の不要な振動を自然に減衰させ、「音楽性溢れる豊かな音を再現する」という。インシュレータにはピアノ鍵盤で使用される堅い北海道産イタヤカエデの無垢材をラウンド状に加工して使っている。

 消費電力は45W。外形寸法は本体が440×386×124.5mm(幅×奥行き×高さ)、電源部は260×372×124.5mm(同)。重量は本体が約9.5kg、電源部が約7kg。