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Aura、ディスクリート構成でフルバランス回路のヘッドフォンアンプ兼プリ「linear classics LCC 1」
2025年8月25日 17:30
ユキムは、Auraのヘッドフォンアンプ兼プリアンプ「linear classics LCC 1」を10月に発売する。予価は495,000円。
シリーズ最初の製品であるパワーアンプ「LCP-1」は、Aura伝統のMOSFETシングル・プッシュプルでデザインされ、高感度で俊敏な再現性を獲得している。新登場の「LCC 1」は、LCP 1パワーアンプとマッチするコントロール・アンプとして開発されたもの。
単にパワーアンプとコンビネーションを組む目的だけでなく、センシティブな信号を取り扱うプリアンプの基本性能の大切さを重視し、妥協のない高品位設計思想で作られたという。フルバランス回路の高性能ヘッドフォンアンプとして使うこともできる。
薄型の製品だが、スイッチング電源は使わず、特注のトロイダル・トランスを用いたリニア電源を投入。複数の電源回路、2アンプ構成のバランス回路にも妥協はなく、限られた内部空間に、無駄を排し必要なものだけを残すアイディアと知恵を注ぎ込んだ。
Linear classics シリーズは日本国内で製造され、そのほとんどの工程がハンドメイドで行われているとのこと。
リニア電源とアナログ回路によるピュア・アナログ・デザインにこだわり、リニア電源ならではの低ノイズで密度感のある音質を追求。デジタル系入出力を置かないことで、ノイズ対策としている。
MOSFETによるフルバランス・アンプとして設計。EXICON ECX10P20/ECX10N20をL/R用にそれぞれに2組ずつ、合計8個のパワーデバイスで駆動するフルバランス回路。集積回路を使わないディスクリート製作している。なお、前段バランス変換回路のみオペアンプを使っている。
メイン基板は上部リッドに吊り下げる形で取り付け。「開放的で素直な音調に繋がる」とし、LCP 1/LCC 1 でもこの方式を採用している。LCC 1の基板裏には、磁気シールドのための銅箔シートを貼っており、基板を取り付けるトップのリッド素材は複数の素材の中から選んだピュアカーボンが使われている。
電源には特注のトロイダル・トランスを採用。ボリュームを操作するモーターの電源は、信号回路に影響を与えることのないよう小型トランスを備えた別電源になっている。
筐体には、アルミ押し出し材のフロントパネルを採用しています。真ん中にある両サイドにカーブを持たせた銀色のパネルは、レーザーで数ミリの深さに削られた窪みにはめ込まれ、フラットなフロント面を演出。
VISHAYの金属皮膜抵抗、UKA、UUQ、UCQ などのハイグレード・コンデンサなどの高品位パーツを多数投入した。トリガー接続端子も備え、LCP 1と専用ケーブル接続することで電源ON/OFFの連動が可能。
入力端子はXLR×1、RCA×2、PHONO(MM)×1、出力端子はXLR×1、RCA×1、ヘッドフォン(6.3mm)×1、バランスヘッドフォン(4.4mm)×1。消費電力は約20W、外形寸法は430×332×71mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.5kg。