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Ayre、RoonやSpotify対応のプレーヤー/DAC「QX-5 Twenty」。ES9038PRO搭載

 アクシスは、米Ayre Acousticsのネットワークプレーヤーで、DACやデジタルプリアンプも備えた「QX-5 Twenty」を12月に発売する。価格は128万円。仕上げはシルバーとブラックの2種類で、ブラック仕上げは5万円の追加が必要。

QX-5 Twenty

 Ayre独自のDA変換技術を備え、ネットワーク再生や、USB、光、同軸、AES/EBUデジタル入力などから高音質で再生できるプレーヤー/DAC。ESSのフラッグシップDACチップ「ES9038PRO」を搭載し、USB再生時は5.6MHzのDSD(DoP再生)や、最大384kHz/24bitのPCMなどに対応する。24bitデジタルボリュームを備え、プリアンプとしても利用できる。

 ネットワーク内のNASにある音源の再生のほか、音楽統合ソフトウェア/サービスのRoonに対応(Roon Ready)。UPnP再生も行なえる。また、音楽配信サービスのSpotifyが利用可能。TIDAL/Deezer(日本未サービス)にも対応するという。

 デジタル入力は、Ethernetのほか、USB、2系統のAES/EBU、3系統の同軸デジタル、3系統の光デジタルの合計10系統。接続したUSBメモリ/HDDなどの音源も再生可能。

 DACチップのES9038PROと、ローノイズFPGAで駆動するAyre独自の「MP(ミニマムフェーズ)デジタルフィルター」との組み合わせにより、ディテールまでの再現や、自然なインパルス応答などを実現したという。

 マスタークロック回路には、国際宇宙ステーションの誘導システムなどに水晶発振器を供給しているMorionとの提携で新開発した二重回転カットクリスタルオシレーターデバイスを搭載。高い安定性と極小のフェーズノイズ特性を持ち、高精度なタイミングコントロールが行なえるという。

 出力は、XLRバランスとRCAアンバランス、3.5mmバランス/アンバランスのヘッドフォン出力、アンバランスの標準ヘッドフォン出力を装備。

 32bitにオーバーサンプリングする、24bit対応のボリュームコントローラを装備。ライン出力はプリアンプモード/DACモードの切り替えが可能で、プリアンプモード時はパワーアンプへダイレクト接続し、1dBステップのデジタルボリュームコントロールにより、最大4V(バランス)/2V(アンバランス)に対応。DACモード時のボリュームは最大レベルで固定となる。

 「ゼロフィードバック方式」によるAyre伝統のディスクリート・フルコンプリメンタリー/フルバランス構成を採用。動特性に優れた独自のEquiLock回路も備える。高電流駆動能力や、高いSN比、低歪率、高位相直線性を実現するというダイヤモンド回路によるライン出力を装備。電源には、低ノイズで高い安定性のAyreLock方式リニア・アナログパワーサプライを搭載。

 ヘッドフォン出力レベルは8Vrms(バランス)、4Vrms(アンバランス)。消費電力は60W。外形寸法は440×330×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.5kg。

豊富なデジタル入力と、バランス/アンバランス出力などを装備