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Qualcomm、DSDネイティブ&4K/HDR対応「Snapdragon 835」。VR体験向上や完全無線イヤフォン
2017年1月4日 10:12
Qualcomm(クアルコム)は、1月5日に開幕するコンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2017」の開幕前プレスカンファレンスにおいて、DSDネイティブ対応のモバイル向けプロセッサの最新版「Snapdragon 835」と、その性能を活かした製品などを発表。また、完全ワイヤレス技術の「TrueWireless Stereo Technology」についても発表した。
Snapdragon 835搭載のARグラスなど
Snapdragon 835は、10nmプロセスで製造される初のモバイルプロセッサとして現在生産されており、2017年前半に出荷予定の端末に搭載予定。200を超えるデザインで開発中としている。
従来のSnapdragon 820/821に比べて小型化、省電力化しており、スマートフォンなど端末の薄型化なども実現可能。
GPUのAdreno 540は、グラフィック処理を従来比25%向上。4K映像やHDR 10映像もサポートする。オーディオコーデックのAqstic WCD9341と内蔵DACにより、384kHz/32bitや、DSDネイティブ再生もサポートし、SN比は115dB、高調波歪み+ノイズ(THD+N)は-105dBに低減。3Dオーディオもサポートする。Bluetoothは低遅延のaptX/aptX HDコーデックに対応。
こうしたAV性能の高さに加え、6DoF(Six Degrees of Freedom)で低遅延のポジショントラッキングも可能。VRゴーグルなどで、より没入感のあるVR体験ができるという。
パートナーのODG(Osterhout Design Group)は、Snapdragon 835を搭載したコンシューマ向けVR/ARスマートグラスの「R-8」を開発している。
この他にも、Snapdragonを搭載した新たなスマートウォッチがスワロフスキー(SWAROVSKI)から登場予定。3月23日~30日にスイスで行なわれる時計やジュエリーの展示会「BASELWORLD 2017」において発表すると予告した。