ニュース

ゼンハイザー、1本のマイクで360度音声が録れる「AMBEO VR MIC」販売開始

 ゼンハイザージャパンは、1本のマイクを使って360度のVR音声収録が可能な「AMBEO VR MIC」を2月24日に発売する。価格はオープンプライスで、想定価格は23万6,000円前後。

AMBEO VR MIC

 全周360度で空間の音全体を録音し、それを再現するAmbisonics方式を同社で初めて採用したマイク。従来のステレオで得られる左右の音だけでなく、上下/前後を含むサラウンド収録が行なえる。360映像のVRコンテンツに音声を埋め込むことも可能で、VRヘッドマウントディスプレイや、YouTubeの360度動画などで映像/音声の360度コンテンツが楽しむことができ、コンテンツ制作の幅を広げられるという。

 24日より発売するAMBEO VR MICは、1本でAmbisonics方式の録音に対応。4面体に配置された4つの単一指向性マイクカプセルを備え、それぞれのカプセルが集音する音声をAmbisonicsの「Aフォーマット」と呼ばれる信号で出力する。レコーダやオーディオインターフェイスとの接続は、付属の変換ケーブルを介し、4系統のXLR端子で行なう。

1本のマイクに4つのカプセルを装備

 無償提供しているプラグインソフト「AMBEO A-B フォーマットコンバータ」を利用することで、Aフォーマットの4つの信号を、「Bフォーマット」へ変換。それをファイルをDAWソフトや映像編集ソフトで活用できる。プラグインはVST、AudioUnits、AAXに対応。ゼンハイザーが推奨するDAWはNuendo、Pro ToolsS(HD)、REAPER。同社のサイト内で、デモ音源もダウンロード配布している。

AMBEO A-B フォーマットコンバータ

 内部の4つのマイクはマッチング済み。周波数特性は20Hz~20kHz、最大音圧レベル(THD1%時)は130dB。感度は31mV/Pa(-30dBV)、最小負荷インピーダンスは1,000Ω。

 マイク部の直径は49mm/25mm、長さは215mm。外形寸法はサスペンションショックマウント「Rycote INV-7」や、ウインドシールド「MZW1」などが付属する。

変換ケーブルを介してオーディオインターフェイスなどと接続
グリルやサスペンションショックマウントを装着した状態