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ソニー、Android TV 7.0搭載スタンダード4K BRAVIA「X8500E/X8000E」。75型も

 ソニーは、4K液晶テレビ「BRAVIA」のHDR対応スタンダードシリーズとして、HDR 1チップ搭載で75/65/55型の「X8500E」シリーズと、49/43型の「X8000E」シリーズを6月10日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は17万円~60万円前後。

KJ-55X8500E

 X8500Eシリーズは、映像プロセッサ「HDR X1」を搭載。また、BRAVIAで75型の大画面までラインナップしている。6月10日に発売し、店頭予想価格は、75型「KJ-75X8500E」が60万円前後、65型の「KJ-65X8500E」が37万円前後、55型の「KJ-55X8500E」が28万円前後。

 X8000Eシリーズは、49型「KJ-49X8000E」と43型「KJ-43X8000E」の2モデル展開で、カラーはブラックとシルバーの2色が選択できる。6月24日に発売し、店頭予想価格は49型が21万円前後、43型が17万円前後。

KJ-49X8000E(シルバー)
シリーズX9500EX9000EX8500EX8000E
サイズ65/55型65/55/49型75/65/55型49/43型
映像エンジンX1 ExtremeHDR X1HDR X1-
4K X-Reality PRO
トリルミナス
ディスプレイ
HDR
倍速駆動-
XDRコントラスト10倍5倍--

HDR対応のスタンダード4K BRAVIA

 いずれも3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを搭載。Ultra HD Blu-rayなどで採用されるハイダイナミックレンジ(HDR)映像信号入力に対応し、HDR方式は「HDR10」と、4K HDR放送の「Hybrid Log Gamma(HLG)」をサポートする。

KJ-55X8500E
KJ-49X8000E(ブラック)

 上位機のX8500Eシリーズと、X8000Eシリーズの主な違いは、高画質プロセッサの「HDR X1」が省かれたこと。またX8000Eシリーズは、液晶パネルが120Hz倍速非対応となり、残像低減技術の「モーションフローXR240」も省略される。

KJ-65X8500E

 ただし、X8500E/X8000Eシリーズともに、ソニーの長年のノウハウを集約した「4K X-Reality PRO」を搭載。データベース超解像やノイズ低減により、2K/4K映像を高画質に4K化する。両シリーズとも、LEDバックライトの部分駆動には対応しない。

KJ-49X8000E(ブラック)

 画質やデザイン以外の主な仕様は、X8500EとX8000Eシリーズでほぼ共通。チューナはスカパー! プレミアムサービス×1と、地上/BS/110度CSデジタル×2で、別売のUSB HDDを追加して裏番組録画に対応する。EthernetとIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetoothを備えており、映像配信サービス視聴やスマートフォン連携(Video & TV SideView)が行なえる。

 スピーカーはフルレンジ×2。出力は10W×2chで、デジタルアンプの「S-Master」を搭載。サラウンド技術の「S-Forceフロントサラウンド」や、AACなどの圧縮音源を補間して高音質化する「DSEE」も備えている。

Android TV 7.0搭載で、子画面表示も

 OSはAndroid TVで、映像/音楽配信サービスや写真やゲームアプリ、検索などに対応。Google Playからのアプリダウンロードや、Chromecast built-inによるスマートフォンからのコンテンツ出力操作に対応する。

 Android TVは最新バージョン(Android TV 7.0)にアップデートされ、Android TV表示画面にテレビ放送等の小画面表示が行なえるようになったほか、タスク切換機能も追加。また、テレビやHDMI入力などの画面を表示しながら、オーバレイする形でAndroid TVの設定を行なえるようになった。番組表の拡大、縮小にも対応する。

Android TVで子画面表示に対応

 Netflixや、ひかりTV、Hulu、Amazonビデオ、dTV、YouTube、DAZN、スポナビライブ、AbemaTVなどの映像配信サービスに対応。Google Play Movieにも対応し、リモコンに専用ボタンを備えている。

 新たに「かんたんメニュー」も追加。番組を見ながら画面下に表示したUIを確認し、番組表の起動やHDMI入力切替が行なえる。「チャンネルポン」にも対応し、リモコンの局ボタン(8chなど)を押すだけで、テレビが起動し、そのチャンネル(8ch)がすぐにみられるようになった。

かんたんメニュー

 HDMI入力は4系統で、HDMI 2/3が4K/60p 4:4:4対応。コンポーネント映像入力×1や、コンポジットビデオ入力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(サブウーファ兼用)などを装備する。

 X8500Eシリーズの消費電力は、75型が231W、65型が187W、55型が172W。年間消費電力量は75型が191kWh/年、65型が175kWh/年、55型が155kWh/年。スタンドを含む外形寸法/重量は、75型が167.7×28.4×103.2cm(幅×奥行き×高さ)/35.2kg、65型が145.4×26.6×90.5cm(同)/22.1kg、55型が123.2×25.2×77.2cm(同)/19.5kg。

 X8000Eシリーズの消費電力は49型が141W、43型が131W。外形寸法/重量は49型が109.6×25.2×69.1cm(幅×奥行き×高さ)/12.9kg、43型が96.4×24.2×61.7cm(同)/10.8kg。