ニュース

43型から85型まで。ソニースタンダード4K TV「X8500F」はAndroid Oreo

 ソニーは、4K/HDR液晶スタンダードテレビ「BRAVIA X8500F/X7500Fシリーズ」を6月9日から順次発売する。85/75/65/55/49/43型の「X8500F」シリーズを6月9日から、55/49/43型の「X7500F」シリーズを6月23日から発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は12万円~80万円前後。

KJ-85X8500F

 X8500Fシリーズは、映像プロセッサ「HDR X1」を搭載し、BRAVIAで最大の85型までの6サイズをラインナップ。店頭予想価格は、85型「KJ-85X8500F」が80万円前後、75型「KJ-75X8500F」が50万円前後、65型の「KJ-65X8500F」が30万円前後、55型の「KJ-55X8500F」が22万円前後、49型「KJ-49X8500F」が16万円前後、43型「KJ-43X8500F」が14万円前後。49/43型のみブラックとシルバーの2色を用意する。

 X7500Fシリーズは、55型「KJ-55X7500F」、49型「KJ-49X7500F」、43型「KJ-43X7500F」の3モデル展開で、店頭予想価格は55型が17万円前後、49型が14万円前後、43型が12万円前後。

KJ-85X8500F
KJ-49X8500F
KJ-55X7500F
シリーズX8500FX7500F
サイズ85/75/65/55/49/43型55型/49/43型
映像エンジンHDR X1-
4K X-Reality PRO
トリルミナス
ディスプレイ
-
倍速駆動-

 いずれも3,840×2,160ドットの4K液晶パネルを搭載。HDR映像信号入力に対応し、HDR方式は「HDR10」と、4K HDR放送の「HLG(ハイブリッドログガンマ)」をサポートする。Dolby Visionには対応しない。

 X7500Fシリーズは、BRAVIA最大サイズの85型までラインナップした4Kスタンダードシリーズ。X7500Fシリーズは、55型でも17万円と価格を抑えた4Kベーシックシリーズと位置付けている。

 X8500Fシリーズは高画質プロセッサの「HDR X1」を搭載し、液晶パネルは120Hzの倍速駆動「モーションフローX240」対応。X7500Fシリーズは、HDR X1や倍速駆動に非対応となる。また、X8500Fのみ広色域の「トリルミナスディスプレイ」対応。

KJ-75X8500F
KJ-55X7500F

 X8500F/X7500Fシリーズともに、ソニーの長年のノウハウを集約した「4K X-Reality PRO」を搭載。データベース超解像やノイズ低減により、2K/4K映像を高画質に4K化する

Android Oreo対応予定。Google/Alexaなど音声操作を強化

 画質やデザイン以外の主な仕様は、X8500F/X7000Fシリーズともほぼ共通。チューナは地上/BS/110度CSデジタル×2で、別売のUSB HDDを追加して裏番組録画に対応する。EthernetとIEEE 802.11ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetoothを備えており、映像配信サービス視聴やスマートフォン連携(Video & TV SideView)が行なえる。

X8500Fシリーズ
X7500Fシリーズ

 スピーカーはフルレンジ×2。出力は10W×2chで、デジタルアンプの「S-Master」を搭載。サラウンド技術の「S-Forceフロントサラウンド」や、AACなどの圧縮音源を補間して高音質化する「DSEE」も備えている。

 OSはAndroid TVで、映像/音楽配信サービスや写真やゲームアプリ、検索などに対応。Chromecast built-inによるスマートフォンからのコンテンツ操作も行なえる。

 出荷時はAndroid 7.0だが、2018年内にAndroid 8.0(Oreo)にアップデート予定で、ホーム画面のデザインが大幅に変更され、左側にAppや天気などの選択ボタンを、上部によく使うアプリが表示され、画面の中央以下に各アプリの持つコンテンツが表示される形になる。

Android 8.0(Oreo)

 リモコンに話しかけて音声操作する「Google アシスタント built-in」にも2018年内に対応予定。Google Homeなどのスマートスピーカー相当の機能をBRAVIAが内蔵し、「〇〇を検索して」、「今日の天気は?」、「今日のスケジュールを教えて」といった質問にBRAVIAが回答。また、BRAVIAから家庭内のGoogleアシスタント対応機器を操作し、電気を付けたりスピーカーから音楽を流すといった操作も可能になる予定。

 さらに、BRAVIAからの音声操作ではなく、スマートスピーカーから「テレビをつけて」と指示を出し、BRAVIAの電源を投入したり、音量の調整、チャンネル変更などの操作にも対応予定。

 Works with Amazon Alexaにも2018年内に対応予定。Amazon EchoなどのAlexa対応スマートスピーカーから、BRAVIAの操作が行なえるようになる。

 なお、2016年秋以降発売のAndroid TV搭載BRAVIA(Z9D/X8300D/A1/X9500E/X9000E/X8500E/X8000E)もアップデートでGoogle アシスタント bulit-inとWorks with Alexaに対応予定。

 新デザインのリモコンでは、HuluとNetflix、U-NEXT、Abema TV、YouTubeの各映像配信サービスの専用ボタンを追加した。映像配信サービスは、Netflix、ひかりTV、Hulu、Amazonビデオ、dTV、YouTube、DAZN、U-NEXT、AbemaTVなどに対応する。

 例えばAbema TVボタンを押すだけで、BRAVIAの電源がONになりAbema TVが起動。すぐにAbema TVを楽しめるようになる。あとはカーソルキーと決定ボタンだけで、自由に番組を選べる。その他のアプリの選択の[アプリ]ボタンも新設した。なお、これらのボタンの割当変更や機能OFFはできない。

HuluやAbemaTV、Netflixなどのボタンを装備

 Googleアシスタントを呼び出すマイクボタンもリモコンの中央に配置し、押しやすさを向上。また、リモコンに「レコーダホーム」ボタンを新設。ボタンを押すだけでHDMI接続しているソニーブルーレイレコーダのホーム画面を呼び出せる。

 Googleアシスタントを呼び出すマイクボタンもリモコンの中央に配置し、押しやすさを向上。また、リモコンに「レコーダホーム」ボタンを新設。ボタンを押すだけでHDMI接続しているソニーブルーレイレコーダのホーム画面を呼び出せる。

KJ-85X8500Fと店頭用のリモコンPOP

 入力端子はHDMI×4で、HDMI 2/3の2系統がHDR機器接続推奨の18Gbps対応。コンポジットビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1(サブウーファ兼用)などを装備する。

 X8500Fシリーズの消費電力は、85型が389W、75型が261W、65型が207W、55型が181W、49型が156W、43型が132W。年間消費電力量は85型が298kWh/年、75型が191kWh/年、65型が156kWh/年、55型が146kWh/年、49型が122kWh/年、43型が118kWh/年。

 スタンドを含むX8500Fシリーズ外形寸法/重量は、85型が191.1×42.9×117.6cm(幅×奥行き×高さ)/46.2kg、75型が167.3×37.1×103.1cm/40.1kg、65型が145.0×31.5×90.0cm/26.5kg、55型が123.2×25.2×77.2cm(同)/20kg、49型が109.8×27.9×70.3cm/13.7kg、43型が96.5×27.9×62.8cm/11.3kg。

 X7500Fシリーズの消費電力は55型が191W、49型が120W、43型が107W。年間消費電力量は55型が152kWh/年、49型が108kWh/年、43型が92kWh/年。外形寸法/重量は55型が124.2×35.6×78.4cm(幅×奥行き×高さ)/17.4kg、49型が110.1×27.9×70.5cm/12.6kg、43型が97×27.8×63cm(同)/10.4kg。