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aitlabo、DSD 1024へリアルタイム変換再生できる、DAC内蔵プリメイン

 zionoteは、aitlaboブランドのハイエンドシステム「AIT-AIO-zn1」を5月18日より発売する。ESSの「ES9018K2M」を搭載し、PCM/DSD音源を独自技術でDSD 1024にリアルタイム変換して再生可能。プリアンプとパワーアンプも搭載する。直販限定で、価格は332,800円(税込)。電源ケーブルなどが別途必要。

AIT-AIO-zn1

 ハイエンドDAC「AIT-DAC-zn1」や「AIT-DAC-zn2」を製品化したaitlaboブランドの新モデル。DSD 512やPCM 384kHz/32bitに対応するDACと、プリアンプ、パワーアンプをまとめたオールインワンモデルで、アナログXLRバランス入力とスピーカー出力も備えている。

 DAC部は、USBと光、同軸デジタルの各入力を装備。DACチップはESS「ES9018K2M」で、USB接続時はDSD 512やPCM 384kHz/32bitまで対応。USB入力はUSB Audio Class 2.0をサポートする機器で利用でき、ASIOドライバにも対応する。光、同軸デジタルは192kHz/24bitまで。単体DACとしての利用も可能。

 PCM/DSD入力を、DSD 1024にリアルタイム変換して再生できるのが特徴で、独自技術「ADRCP」(aitlabo DSD real time Convert Play)の採用によって実現。DACの動作状況はフロントパネルの表示窓で確認できる。また、高性能スポットレギュレータを多数搭載し、独自開発のFPGAでジッタを抑制して高音質化を図っている。

表示窓の一例。PCM 384kHzのUSB入力をDSD 1024に変換してDAC出力

 プリアンプ部は音質を重視した、乗算型DAC仕様の音量調整に対応。パワーアンプ部はエミッタ抵抗を使わず、可変バイアスによるA級動作のBTL接続で、最大出力は約15W。リモートセンシング型レギュレーターも搭載する。

 最大消費電力は約50W。外形寸法は430×320×70mm(幅×奥行き×高さ)。電源ケーブルやリモコンは付属せず、市販のテレビ用リモコンから操作する。また、簡単なケーブル接続とドライバーによるネジ締めが必要な半完成品となっている。

 オプションとして、バランスヘッドフォン出力(4ピンXLR×1または3ピンXLR×2)を25,000円(税込)で追加できる。また、AIT-AIO-zn1にヘッドフォン出力を搭載した「AIT-AIO-zn1-BH」(税込357,800円)も用意する。