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Questyle、純A級アンプ搭載で2.5mmバランス出力も備えたハイレゾプレーヤー「QP2R」

 S'NEXTは、Questyle Audio Technologyのハイレゾポータブルオーディオプレーヤー「QP2R」を発売する。発売時期は7月下旬~8月上旬を予定。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は159,000円前後(税込)。カラーはスペースグレイ、ゴールドを用意する。

ハイレゾポータブルオーディオプレーヤー「QP2R」。カラーはスペースグレイ、ゴールドを用意

 7月8日に中野サンプラザで行なわれる、ポタ研(ポータブルオーディオ研究会)と、7月15日~16日にベルサール秋葉原で開催される「ポータブルオーディオフェスティバル秋葉原」に出展予定。

 ポータブルながら、純A級アンプを搭載しているのが特徴。特許技術「カレントモードアンプテクノロジー」を開発し、従来の電圧による増幅ではなく、電流(カレント)による増幅を行なうもので、「圧倒的な低歪で増幅できる理想的なアンプの設計システム」だという。

 これにより、消費電力を抑え、発熱量も少ない純A級アンプを実現、ポータブル機への搭載を可能にした。このフルディスクリートアンプを搭載した製品が既発売の「QP1R」だが、新モデル「QP2R」では「デザインを踏襲しつつも圧倒的なサウンドクオリティ進化」を果たしたという。

 「QP2R」では、フルディスクリート構成はそのままに、内部基盤を新設計。さらに、バランス出力にも対応したフルバランス設計となった。バランス出力端子は2.5mm。光デジタル出力兼用の、3.5mmアンバランス出力も備えている。

内部
内部基板

 バランス駆動に対応しているため、4つの独立したアンプ回路を内蔵。基板の前面と背面の最短距離にそれぞれ配置しており、信号のロスを最小限に抑えた。

 さらに、アンプの純A級動作をより安定的にするため、ハイエンドの据置アンプに使われる技術を用いた新機能「BIAS(バイアス)コントロールシステム」をポータブルプレーヤーでは初めて搭載した。ローインピーダンスのカスタムイヤフォンや、ハイインピーダンスのヘッドフォンでも安定駆動できるというもので、「BIASモードを“high”に設定すると数秒後、ノイズフロアが一気に下がり、目の前のサウンドステージがさらに豊かに広がる」という。

 THD+N(全高調波歪率+ノイズ)は、0.0005%を実現。「正しく純A級動作が行なわれていること示しており、純A級ならではのクリアな音が数値に表れている」という。出力インピーダンスは0.1Ωと、ドライブ力も高い。

 DSDは11.2MHz、PCMは384kHz/32bitまでネイティブ再生が可能。DACは、旭化成エレクトロニクスの「VERITA AK4490」を搭載。「情報量の多いハイレゾ音源を精細に、また力強く再生する」という。

 再生対応フォーマットはWAV、FLAC、WMA、MP3、OGG、AAC、Apple Lossless、AIFF、DFF、DSF、APE。

 内蔵のストレージメモリは64GB。microSDカードスロットも備え、200GBまでのカードが利用可能。USB Type-C端子を備え、充電やデータ転送に加え、USB DACとしても動作する。

 バッテリは3,100mAhのリチウムポリマーバッテリを搭載。連続再生時間は10時間。外形寸法は、134×65×14.5mm(縦×横×厚さ)で、重量は214g。