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液体合金とベリリウム使用のイヤフォン。スピーカー事業40年の北日本音響が開発

 e☆イヤホンは、液体合金筐体を採用したイヤフォン「ME8」を15日より先行販売する。価格は118,800円(税込)。筐体に真鍮を採用した「ME5」も用意し、価格は34,800円(同)。北日本音響が企画開発したMother Audioブランドの製品で、どちらもベリリウム振動板のダイナミック型ドライバを搭載。SHIBUYA TSUTAYA店をのぞくe☆イヤホン全店で取り扱う。

液体合金筐体の「ME8」
真鍮削り出しの「ME5」

 北日本音響は国内・海外の音響機器メーカーに、OEM事業としてスピーカーシステムを40年間供給している。2015年に発足した商品開発チームが、第一弾としてイヤフォン開発に着手し、スピーカー開発で培った技術を結集して筐体に液体合金を使った「ME8」を製品化した。

 ジルコニウムをベースに独自ブレンドした液体合金製で、同じ重さのチタンと比べて約1.5倍の硬度があり、「イヤフォンのボディには最高の素材」としている。PVD(Physical Vapor Deposition)法を用いた窒化チタン蒸着による表面処理を施し、アルミホログラムプレートを備える。

 ベリリウム蒸着振動板を採用した、9.2mm径のダイナミック型ドライバを1基搭載。筐体と細かくチューニングされた内部構造により、SN感を高めたとする。再生周波数帯域は5Hz~20kHz、感度は108dB/mW、インピーダンスは16Ω、最大入力は20mW。

 ケーブルはMMCX端子で着脱でき、長さは1.2m。銀メッキ銅箔線をツイスト加工して渦電流を抑え、高周波特性に優れ高い絶縁性を誇るフッ素樹脂ジャケットも採用した。入力プラグは金メッキのステレオミニ。重量は4.5g。

MMCXリケーブルに対応

 ME5は、ME8の開発過程で、ベリリウム振動板の厚みを変えてバランスのとれた良い音が得られたことをきっかけに製品化。筐体は比重の高い真鍮削り出しニッケルグロッシーコートで表面処理を施し、ウルトラマリンブルーの3Dロゴプレートを備える。

 ドライバは9.2mm径のダイナミック型で、再生周波数帯域は5Hz~20kHz、感度は105dB/mW、インピーダンスは16Ω、最大入力は20mW。

 MMCX着脱式ケーブルには、抵抗値の小さいリッツ線をツイスト加工したものを採用し、入力プラグは金メッキのステレオミニ。重量は6.8g。

 どちらもソフトキャリングポーチが付属する。

ME5

 販売前の8日に、無料の先行試聴/開発者トークイベントを開催予定。場所はe☆イヤホン秋葉原店近くの「カフェ・トリオンプ」(東京都千代田区外神田5-6-4 メトロビル1F)。受付開始は当日14時30分。15時の回と18時の回があり、トークイベントが1時間、試聴時間が1時間の2時間構成となっている。各回30人まで参加可能。