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SOULNOTEのDAC「D-1」が、新たなUSB伝送のBulk Petに対応。データ転送負荷低減

 CSRは、SOULNOTEブランドのハイレゾ対応DAC「D-1」において、USBデータ伝送の新技術「Bulk Pet」を採用したと発表。パソコンやDACの処理負荷を軽減するというもので、同社サイトより専用ドライバをダウンロードしてパソコンにインストールすると利用可能になる。Bulk Petは、USBオーディオドライバなどを手掛けるインターフェイス株式会社の技術。Windows/Macに対応し、一般的な再生ソフトで利用可能としている。

D-1(プラチナム・シルバー)

 USBオーディオで一般的なアイソクロナス転送は、リアルタイム性を重視し、周期的に決まった量のデータを転送。間欠的にデータを最速で転送するため、パソコンとDACに処理負荷がかかることから「使用する機器のパフォーマンスにより、受け取ったデータをオーディオ信号に置き換えた際に音質への影響を無視できない」(CSR)としている。

 これに対し、Bulk Petが提案するバルク転送方式は、大規模なデータをデータ欠落のないように正確に転送するというもので、転送データの量と転送サイクルをコントロールできることを利点としている。データをできるだけ少なくして連続的に転送を行ない、パソコンやDACの処理負荷を下げられるという。同社は「アイソクロナス転送方式で弱みだったパソコンやDACの接続環境の影響を抑える」としている。専用のドライバでは、使うパソコンや使用環境に応じて、 バルク転送のバランスを4モードから選択可能。Bulk Petは既存のUSB Audio Classの再生環境と共存可能としている。

アイソクロナス転送時の、DACなどの処理負荷イメージ
Bulk Pet利用時の処理負荷イメージ
Windows 10での設定画面
Macの設定画面
転送モード設定画面

 D-1は、SOULNOTEブランドの生誕10周年を記念したDAC。768kHz/32bitまでのPCMと、22.6MHzまでのDSDに対応。ダイナミックレンジ140dBのESS製DACチップ「ES9038PRO」を左右チャンネルに独立配置したバランス構成で、SOULNOTEオリジナルのディスクリート無帰還アンプも備える。5月に発売され、価格は29万円。

D-1(ブラック)