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パナソニックとフォックスがSamsung提案のHDR方式「HDR10+」を推進へ
2017年8月29日 07:50
Samsungとパナソニック、20世紀フォックスは28日、HDR規格の「HDR10」を拡張した「HDR10+」を共同で推進していくと発表した。HDR10+は4月にSamsungとAmazonが規格を発表していたが、パナソニックとフォックスが加わり、共同で認証やロゴプログラムなどを展開する。2018年1月にライセンスを開始予定で、テレビやBlu-rayプレーヤー、映像配信サービスでの導入を目指す。
少額の管理費用を除き、ロイヤリティフリーで利用できるHDRフォーマットとして、テレビやBDプレーヤー、STBのメーカーや半導体ベンダーに提案していく。
Ultra HD Blu-rayなどで利用されている「HDR10」では、静的なトーンマッピングを行なっている。「HDR10+」では、シーンにあわせて動的なトーンマッピングを行なうことで、映像品質を高められる点が特徴という。
20世紀フォックスのDanny Kaye氏は、「HDR10+が提供する動的なメタデータは、あらゆるシーンで、これまでにないような画質を実現できる。パナソニックとSamsungと協力し、新たなHDR10+プラットフォームを提供し、制作者のビジョンを劇場を超えて実現する」とコメント。パナソニック アプライアンス社 副社長 テレビ・イメージング事業担当の楠見雄規氏は、「フォックスとSamsungと協力し、新たなHDRフォーマットを展開することで、消費者に多くの利点をもたらすことができる。HDRの画質を改善し、多くのプレミアムHDRコンテンツを提供する。HDR10+が早期にデファクトHDRフォーマットになると期待している」と述べている。
9月1日よりドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2017」のパナソニックとSamsungブースでは、HDR10+を紹介。また、'18年1月のCES 2018において、フォックス、パナソニック、Samsungの3社でライセンスプログラムの詳細説明やHDR10+のデモンストレーションなどを行なう予定。