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LUMIX GH5が4K HDR撮影対応、ALL-IやHEVCでHLG記録。AFや手ぶれ補正強化も

 パナソニックは、4K/60p撮影対応のミラーレス・デジタルカメラ「LUMIX DC-GH5」のファームウェア2.0を9月下旬に提供。4K HDR撮影に対応するほか、オートフォーカス性能、ボディ内手ぶれ補正なども強化される。

LUMIX DC-GH5

4K HDR対応など、動画機能がさらに進化

 デジタルカメラでは初めて、ハイブリッドログガンマ(HLG)による4K HDR動画の撮影に対応。クリエイティブ動画時のみ利用でき、「フォトスタイル」に、「ハイブリッドログガンマ」を追加する。HLGビューアシスト表示機能も新たに用意する。

 HLGで撮影したHDR動画は、対応する4Kテレビで再生可能。パナソニックVIERAの2017年モデル「EZ1000/EZ950/EX850/EX780/EX750/EX600」シリーズの最新ファームにバージョンアップすると、再生できるという。

 動画記録フォーマットも拡充。4K、フルHDの両方で、4:2:2/10bit/ALL-I記録モードを追加。同モードでは4,096×2,160/24p、3,840×2,160/30p、1080/60pなどの撮影が可能。なお、4K ALL-I記録には、ビデオスピードクラス60以上のパナソニック製SDカードの使用を推奨している。

 PC編集用動画としては、ALL-I/LongGOP問わず、全10bitモードの撮影が可能。これとは別に、VIERA連携用として、HEVC 4:2:0 10bit LongGOP 72Mbpsの撮影モードも追加する。

撮影基本機能も強化

 オートフォーカス性能が強化され、写真撮影中の、低コントラスト被写体への合焦性能が向上。動画撮影中のAF追従性能もアップする。

 また、「マルチAF」、「カスタムマルチAF」において、AF枠を常時表示できるように変更。「マルチAF」のAF枠移動を、画面端から反対側へループ移動できるようになり、「追尾AF」では、ライブビュー画面内のAFロック開始位置をあらかじめ配置できるようになる。

 「連写撮影」、「6Kフォト」、「4Kフォト」機能では、シャッター半押し中、および撮影中にAF枠を移動が可能になる。

 「6Kフォト」と「4Kフォト」の撮影では、撮影停止後に、次の撮影が可能になるまでの時間を短縮。さらに、「6Kフォト」による「ループ記録」に対応。ただし、ビデオスピードクラス90のパナソニック製SDカードの利用が推奨されている。

 ボディ内手ブレ補正を強化。アングルを固定した撮影で、強力に手ブレ補正が働く「手ブレロック」機能を追加。

 2.0倍、1.33倍のアナモフィックレンズを使用した撮影用に、最適な補正効果を発揮する手ブレ補正モードのメニューも追加する。

テザー撮影も可能に

 USBでPCとGH5を接続し、PCからテザー撮影するための、カメラ制御用ソフト「LUMIX Tether」に対応。WindowsとMacのどちらにも対応。プロのワークフローに即した撮影機能や設定機能を備えている。

 静止画の撮影や、4Kフォトだけでなく、動画撮影でも利用可能。

LUMIX DC-GH5