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ソニー、4K HDR 55型有機ELモニター「PVM-X550」に高輝度モード追加。'18年3月

 ソニーは、4K HDR対応の55型有機ELモニター「PVM-X550」を2018年3月にバージョンアップし、高輝度モードを追加する。ソフトウェアは無償だが、バージョンアップ作業は有償サービス提供となる。

PVM-X550

 また、フルHDの業務用有機EL「PVM-A250」「PVM-A170」や液晶モニターの「LMD-Aシリーズ」も9月15日からソフトウェアアップデートにより機能強化が図られた。

有機EL 4Kモニター「PVM-X550」に高輝度モードを追加

 PVM-X550は、業務用の55型/4K有機ELモニターで価格は380万円。HDR表示に対応しているが、バージョンアップにより、「高輝度モード」を追加する。

 高輝度モードでは、モニターのピーク輝度を従来比180%以上に拡大することで、より高輝度な領域を表示可能になる。これまで白飛びして確認できなかった領域まで表示でき、コントラストを下げることなくHDR映像の確認が行なえ、「ダイナミックレンジを生かした、よりリアルな色再現に迫る」としている。

 また、HDRのガンマであるEOTF(Electro-Optical Transfer Function)に「S-Log3)Live HDR)」が追加。ソニーのSR Live for HDRソリューションの中で、常に最終の仕上がりを確認しながらモニタリングが可能となる。

フルHDのPVM-A/LMD-Aシリーズも機能強化

 有機ELモニターPVM-Aシリーズと液晶モニターLMD-AシリーズのソフトウェアVer.2.0を9月15日から提供開始。ITU-R BT.2020の色域に対応する。対象機種は、有機ELのPVM-A250/A170と、液晶のLMD-A240/A220/A170の5機種。

 BT.2020対応に加え、入力系統では、HDモニターながら4K信号の一部をそのまま受けられる2SI(2-Sample Interleave)ペイロードIDに対応。4K信号3G-SDIのBNCケーブルの内1本を受け、ダウンコンバーターを介することなく2SI信号でフルHD表示可能となる。

 新機能「フォルスカラー」では、映像の輝度を信号レベルで監視することで、撮影時の白飛びや黒潰れを防ぎ、アイリスの決定を補助。必要な色を残してグレーディングに備えられる。

 1台のモニターでフレームレートや解像度の異なる2系統の映像信号を左右2画面に分割表示する「シンクフリーサイドバイサイド」機能も搭載。複数のカメラからの映像を受けることができるほか、フォルスカラーと併用し、1台のモニター上で通常映像とフォルスカラーを比較しながら使用できる。S-Log3、S-Log2のSDR表示にも対応する。