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ソニー、BRAVIAの業務用4Kディスプレイ。チューナ省き“プロモード”搭載

 ソニーマーケティングは、BRAVIAブランドの業務用4K液晶ディスプレイ「BZ35F/BZシリーズ」を7月下旬に発売する。43型~85型のサイズ展開で、価格はオープンプライス。

BZ35F/BZシリーズ

 民生用テレビの開発で培った技術を活かした業務用BRAVIA。パネル解像度は4K/3,840×2,160ドット。OSはAndroid TVを搭載する。オフィスの会議室や学校の教室、商業施設、小売店舗、宿泊施設の案内表示や商品説明などの需要を見込んで発売する。

 これまでも「BRAVIA in Business」として法人向けにディスプレイを展開しているが、今回のBZ35F/BZシリーズは、テレビチューナを省いて業務用に特化し、コストも抑えたのが従来との大きな違い。

 本体にCPU/GPUや動画デコーダを内蔵し、それらを活用するソフトウェアプラットフォームを搭載。PCやSTB、スイッチャーなどの外付け機器が必要だった複雑なシステムを製品単体で可能にし、システムの簡素化とコストの削減に貢献するという。

 円滑な設置や運用を支援するプロモード(プロフェッショナルモード)も装備。会議室のモニターとして使用する際に便利な「信号検出による自動起動」や、サイネージのいたずら防止用「本体キー/リモコン使用の制限」などに対応。数十項目にわたる設定、制御や表示のカスタマイズが可能なほか、設定内容をUSBメモリに書き出してクローニング(他のディスプレイにコピー)もできる。

 本体にWebベース(HTML5)技術を搭載し、STBなしでデジタルサイネージ運用が可能。動画や静止画、Webページを、ファイル指定やURL指定するだけでコンテンツとして表示できるほか、低解像度コンテンツの4K解像度へのアップコンバートに対応。画面をHTML5で柔軟にレイアウトでき、4K動画や静止画、HDMI入力やリモコン操作を扱うAPIにも対応する。そのほか、遠隔からの監視や制御、外部システムとの連携を実現するIPコントロール機能を備える。

 横置きや、縦置き(85/75型を除く)に加え、天吊りや傾斜設置(85型を除く。43型は縦設置時のみ対応)など多様な設置場所に対応可能。移動式の壁寄せスタンドやイーゼル型スタンドなどもオプションで用意する。

 視野角は上下/左右各178度、10W×2chのスピーカーを内蔵する。HDMI入力は4系統。LAN端子と無線LAN(IEEE 802.11n/g/b)を備える。消費電力は85型が378W、75型が250W、65型が196W、55型が170W、49型が145W、43型が120W。待機時消費電力はいずれも0.5W。標準スタンドやリモコンが付属する。