東芝、“省エネ”+USB HDD録画対応の「REGZA H8000」

-ベーシック録画モデルを一新。A8000に32/26型も


4月25日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社東芝は、液晶テレビ「REGZA」の新モデルとして、300GB HDDを内蔵したデジタル放送録画モデル「H8000」シリーズを5月下旬より順次発売する。42/37/32型の3モデルを用意し、価格はいずれもオープンプライス。

型番サイズパネル解像度倍速録画機能発売日店頭予想価格
42H800042型1,920×1,080ドット300GB HDD
USB HDD
5月下旬30万円前後
37H800037型6月上旬25万円前後
32H800032型1,366×768ドット5月下旬18万円前後

 また、エントリーモデル「A8000」シリーズに、32型の「32A8000」と、26型の「26A8000」を追加し、4月25日より発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は32型が12万円前後、26型が11万円前後の見込み。


■ 外付けHDDをUSB化した「REGZA H8000シリーズ」

 

REGZA H8000シリーズ
 H8000シリーズは、300GB HDDを内蔵した録画対応液晶テレビ。42/37/32型の3モデルを用意。42/37型は1,920×1,080ドットのフルHD倍速パネルを採用し、駆動方式はIPS系。コントラスト比は1,300:1で、ダイナミックコントラスト時は13,000:1を実現。視野角は上下左右178度。32型は1,366×768ドットの倍速パネルで、駆動方式はVA系。コントラスト比は3,000:1で、ダイナミックコントラスト時は3万:1。視野角は上下左右176度。

 HDD録画機能以外の基本仕様は、3月に発売した「C8000」シリーズとほぼ共通で、「省エネパネル」の採用などで、低消費電力化を図っているのが特徴。録画機能については、前モデルの「H7000シリーズ」から外付けHDDを変更。従来はeSATAのHDDが接続可能となっていたが、H8000シリーズでは、USB 2.0の外付けHDDが利用可能。より安価にHDD拡張が可能となる。

42H800032H8000側面

 従来モデルと比べ、蛍光管の本数をそれぞれ18本から12本、16本から12本、12本から10本に減らした省エネパネルの採用により、年間消費電力量は42型で143kWh/年、37型で128kWh/年、32型で107kWh/年を実現。従来モデル(RH500シリーズ)に比べて、42型で約26%、37型で25%、32型で16%の削減を図った。消費電力は42型が170W(従来比34%減)、37型が145W(同29%減)、32型が116W(同30%減)。

 従来モデルと同様に、「おまかせドンピシャ高画質」機能を搭載。画質モード「おまかせ」利用時に、周囲の明るさや照明の種類、日の出/日の入時刻の変化などの視聴環境や、視聴中の映像コンテンツの種類に合わせて最適な画質に自動調整する。加えて、画面輝度を抑える「消費電力低減設定」や、無操作/無信号電源オフ機能なども備えている。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルを各2系統、地上アナログを1系統装備。番組表は7局/6時間分の番組を一覧表示できる「レグザ番組表・ファイン」を採用し、録画予約にも対応する。また「ミニ番組表」を搭載。連続ドラマを最終回まで追跡録画する「連ドラ予約」機能なども備える。10W×2chのスピーカーも内蔵し、アンプにはクラスDデジタルパワーアンプを採用している。

  HDMI端子は4系統装備しており、高速なHDMI切り替えを可能とする「InstaPort」に対応している。通常のHDMI機器では入力切替時に相互認証を行なうため、切替に4~8秒ほどかかる製品が多い。InstaPortではHDMI接続した外部機器などとの認証を、テレビの起動時などにあらかじめ行なうことで、入力切替速度を大幅に向上する。

 HDMIリンク機能「レグザリンク」にも対応しており、同社のAVノートPC「Qosmio」や、DVDレコーダ「VARDIA」、他社製のオーディオシステムやAVアンプとの連動動作も可能となっている。

 HDMI以外の入力端子は、D4×1、S2映像×2、コンポジット×3、HDMIアナログ音声入力など。ヘッドフォン出力や光デジタル音声出力、デジタル放送録画出力や、Ethernetも備えている。リモコンはチャンネルボタンを大型化した「シンプルレグザリモコン」が付属する。

H8000シリーズ

型番42H800037H800032H8000
パネルフルHD倍速1,920×1,080ドットIPS

 HD倍速
1,366×768ドット
VA

コントラスト
(ダイナミックコントラスト)

1,300:1
13,000:1

3,000:1
30,000:1

視野角

上下左右178度

上下左右176度

チューナ

地上/BS/110度CSデジタル×2系統

地上アナログ×1系統

スピーカー

10W×2ch

入出力端子

HDMI入力×4
D4入力×1
S映像入力×2
コンポジット入力×3
光デジタル音声出力×1
アナログ音声出力×1
録画出力×1
Ethernet×1
モジュラー×1
ヘッドフォン×1

消費電力

170W

145W

116W

年間消費電力

143kWh/年

128kWh/年

107kWh/年

外形寸法
(スタンド含む)
(幅×奥行き×高さ)

100.9×31.6×70.1cm

90.2×26.6×64.0cm

78.6×26.6×57.4cm

重量
(スタンド含む)

22.5kg

16.5kg

13.5kg


■ A8000シリーズには32/26型を追加

26A8000
 エントリーモデル32型の「32A8000」と、26型の「26A8000」をラインナップする。いずれも、1,366×768ドットのVA方式液晶パネルを採用。コントラストは32型が3,000:1(ダイナミックコントラスト時で3万:1)、26型が5,000:1(ダイナミックコントラスト時で5万:1)。視野角は上下/左右178度と共通。

 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを各1系統装備する。番組表は最大7局/6時間分の表示が可能な「レグザ番組表・ファイン」で、番組視聴中に別チャンネルの情報を確認できる「ミニ番組表」も備えている。

 上位機種と同様に「おまかせドンピシャ」高画質機能を搭載。「おまかせ」モード選択時に、周囲の明るさや照明の種類、季節の変化に伴う日の出や日の入り時刻の変化など、視聴環境や映像コンテンツにあわせて最適な画質に調整する。

 1シーンごとにヒストグラムを作成し、色の陰影や濃淡などをより鮮やかに補正して表示する「質感リアライザー」や、バス幅14bit精度高画質化処理などの高画質化機能を搭載。オンオフタイマーや新ゲームモードも搭載している。

 ステレオスピーカーを内蔵。32型が出力10W×2ch、26型が5W×2chのクラスDデジタルアンプで駆動する。入/出力端子は HDMI×2、D4×1、S映像×1、コンポジット×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1などを装備している。HDMI端子はHDMIリンク機能レグザリンクに対応している。Ethernet端子も搭載。

 年間消費電力量は32型が105kWh/年、26型が88kWh/年。消費電力は32型が147W、26型が107W。

 

A8000シリーズ(新製品)

型番

32A8000

26A8000

パネル

1,366×768ドット
VA

コントラスト
(ダイナミックコントラスト)

3,000:1
30,000:1

5,000:1
50,000:1

視野角

上下左右178度

チューナ

地上/BS/110度CSデジタル×1系統
地上アナログ×1系統

スピーカー

10W×2ch

5W×2ch

入出力端子

HDMI入力×2
D4入力×1
S映像入力×1
コンポジット入力×2
光デジタル音声出力×1
Ethernet×1
モジュラー×1
ヘッドフォン×1

消費電力

147W

107W

年間消費電力

105kWh/年

88kWh/年

外形寸法
(スタンド含む)
(幅×奥行き×高さ)

80.5×23.3×58.1cm

67.1×23.3×50.2cm

重量
(スタンド含む)

13.7kg

10.1kg


(2009年 4月 7日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]