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ソニー「α7R VI」は8Kだけじゃない。ノンクロップ4K120pやデュアルゲインなど動画性能強化
2026年5月14日 17:40
ソニーから登場したミラーレスカメラ「α7R VI」。「Resolution」をコンセプトにした、高解像度を軸に設計されているRシリーズの新製品だ。今回、メディア向けに行なわれた体験会で実機に触れてきたので、改めて注目のポイントと、動画性能面での進化点をまとめた。
α7R VIの注目ポイントを動画撮影軸でまとめると以下の通り。
- 有効最大約6,680万画素の積層型センサー「Exmor RS」搭載
最大8K30pの動画撮影(画角1.2倍クロップ)、ノンクロップ4K120p撮影対応
30コマ/秒の高速連写対応 - AIプロセッシングユニット内蔵の画像処理エンジン「BIONZ XR2」搭載
リアルタイム認識AF+で人物の認識精度向上
可視光+IRセンサーと合わせて、オートホワイトバランスの精度が大幅向上 - 動画向けにデュアルゲイン機能、96kHz/32bitフロート収録に対応
積層型センサーかつさらに高画素に。α1 IIやα7 Vとの違いは?
今回は前機種「α7R V」の有効約6,100万画素を上回る、有効最大約6,680万画素に増加したほか、センサーは裏面照射型の「Exmor R」から積層型の「Exmor RS」に進化。
前機種で初めて搭載されたAIプロセッシングユニットは、映像エンジンと一体化した「BIONZ XR2」となり、高解像度に重きを置いた機種ながら、描写力と機動性も合わせ持った機種になっている。
積層型センサーを搭載しているという点では「α1 II」、BIONZ XR2を搭載している点では「α7 V」とそれぞれ共通点がある。
α1 IIと比較すると、画素数はα7R VIの方が高く、連写性能もほぼ同等に見えるが、センサーにメモリを搭載することで電子シャッターでの撮影時に歪みを抑える「アンチディストーションシャッター」や、中高感度時のノイズリダクションなどの点でα1 IIがやはり上位機種としての信頼性を持っている。
一方で同じ映像エンジンを搭載しているα7 Vと比較すると、ともにオートホワイトバランスの精度向上が注目の要素なのだが、やはり可視光+IRセンサーを備えるα7R VIの方が裸眼で見た色に近い印象に撮影できる。画素数の違いの他にも、従来通りではあるが、CFexpress対応スロットがα7 Vでは1つであるのに対して、α7R VIは2スロットともに対応しているなど、同じ「α7」という名前を冠しているものの、完全に上位機種のような立ち位置だ。
8K30p撮影+デュアルゲイン撮影や32bitフロート収録も対応
動画撮影機能面での強みはやはり8K30p撮影。8.2Kオーバーサンプリングで、高精細な動画を撮影できる。また、4K60pのノンクロップ撮影に加え、「4K動画画角優先」を入にすることで、4K120pもノンクロップで撮影可能になっている。
Super 35mmモードでは8K撮影は不可。4K120p撮影もSuper 35mmの画角から約1.4倍クロップでの撮影になる。
新機能では、デュアルゲイン撮影に対応。イメージセンサーの性能を最大限引き出すことで、シャドウ部のダイナミックレンジを拡大。ディテールを維持しながら、低ノイズで滑らかな階調表現の動画を実現する。
デュアルゲイン撮影は4K撮影のみ対応で、フレームレートも30fps、24fpsに制限。ISO感度も最大400に、S-Log3撮影時ではISO 200〜3200に制限される。
音声収録は、最大96kHz/32bitフロートでのデジタル収録に対応。対応のXLRアダプタ「XLR-A4」とマイクを使用することで、音割れを気にすることなく収録できる。32bitフロートの音声だけをWAVで記録しておくこともできる。なお、32bitフロート収録はα7 Vもソフトウェアアップデートで対応する。
高解像度撮影の懸念点である熱も配慮。放熱機構にΣ形状のグラファイト素材を使い、本体内部の熱を効率的に放出する構造を採用しており、25度の環境下で、8K動画の最大120分連続記録を可能にしたという。
前機種からの変化という点では、新バッテリー「NP-SA100」の採用も注目ポイント。バッテリーの電圧が向上しているほか、BIONZ XR2との組み合わせで電力消費が最適化され、電池持ちが良くなり、高速充電やバッテリーの寿命を確認できる機能にも対応している。














