ビクター、3D映像制作向け46型フルHD業務用液晶

-独自デコーダで高画質/3D化。科学/医療分野へも


「GD-463D10」

7月上旬発売

標準価格:オープンプライス


 日本ビクター株式会社は、3D映像対応の業務用46型フルHD液晶モニター「GD-463D10」を7月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、想定価格は70万円前後。

 パネルに有沢製作所のXpol偏光フィルター方式を採用し、電源不要の円偏光メガネの使用と合わせることで、3D視聴が可能になる46型/1,920×1,080ドットの業務用液晶モニター。コントラスト比は2,000:1(ダイナミックコントラスト利用時は1万:1)を実現。同社では3D映像制作での使用を想定。最薄部は39mmと薄型化し、様々な設置場所に対応するという。今後は、3Dの新規用途として期待されている科学研究、医療教育分野などへも販売展開を行なっていくとしている。

 入力端子は3D対応HDMIを3系統装備し、1080/24p、50p、60p、50i、60iをサポート。3D映像は、右目用、左目用の映像信号が1ラインおきに交互に配置されている「ラインバイライン方式」(50i/60iは非対応)と、右目用、左目用の映像信号が水平1/2に圧縮された状態で左右に配置される「サイドバイサイド方式」の2種類の入力信号に対応する。

 さらに、同社独自の「3D映像システム」を搭載。Xpol方式表示フォーマットに最適な変換処理を行ない、3D立体映像においても、なめらかな階調表現とリアルな色彩を再現するという「3Dデコーダ回路」や、「高画質エンジン」、「LCDドライバ」を採用し、迫力ある臨場感と自然な3D映像を実現するとしている。

 10W×2chのスピーカーを内蔵。ヘッドフォン端子も搭載。スタンドを含む外形寸法と重量は1,071×275×725mm(幅×奥行き×高さ)/26.9kg。偏光メガネが2個付属する。


(2009年 4月 13日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]