東芝、東芝松下ディスプレイを100%子会社化
-構造改革を加速。有機ELを成長の柱に
4月1日発表
株式会社東芝とパナソニック株式会社は1日、液晶および有機ELディスプレイ事業を行なう合弁会社東芝松下液晶ディスプレイテクノロジー株式会社の株式について、パナソニックの保有全株式を東芝が買い取る旨の契約を締結した。
株式譲渡日は4月28日で、以降は東芝100%出資の子会社となる。また、同日より社名を東芝モバイルディスプレイ株式会社に変更する。今後、中小型液晶ディスプレイの開発/製造/販売に加え、中長期的には有機ELディスプレイ事業を成長の柱として事業強化に取り組むとしている。
東芝松下ディスプレイテクノロジーは、東芝60%、パナソニック40%の出資による中小型液晶の開発/製造合弁会社として2002年4月に設立。携帯電話やモバイルPC、車載機器などの液晶ディスプレイを手掛けてきた。
株式取得の理由について東芝は、「収益改善策の一環として、一部製造ラインの閉鎖などの構造改革に取り組んできた。今回の株式買取により、東芝グループ単独経営として意思決定のさらなる迅速化を図り、抜本的な事業構造改革を行なう」と説明している。
(2009年 4月 1日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]