ナナオ、24.1型WUXGA/IPSパネル搭載の動画制作向け液晶
-放送規格対応のカラーモード採用。DisplayPort装備
株式会社ナナオは、DisplayPortを搭載した24.1型液晶ディスプレイ2モデルを8月5日より順次発売する。動画制作向け機能を搭載した上位モデル「ColorEdge CG243W」と、DTPやCADなどの用途を想定する「FlexScan SX2462W」をラインナップする。
価格はオープンプライスで、直販価格と発売日は、CG243Wが188,790円で8月5日発売、SX2462Wが104,800円で8月10日発売。CG243Wにキャリブレーションセンサーを同梱したモデルは209,790円となる。
いずれも、24.1型/1,920×1,200ドットのIPS液晶を搭載するディスプレイ。輝度は270cd/m2、コントラスト比は850:1、視野角は上下/左右178度。中間階調における応答速度を短縮するオーバードライブ回路を搭載し、応答速度は13ms/5ms(黒→白→白/中間階調)。Adobe RGBカバー率98%、NTSC比102%の色域をカバーする。入力端子は10bit入力対応のDisplayPortとDVI-I×2(いずれもHDCP対応、AV機器との接続は非サポート)。
動画制作向けと位置づけられているCG243Wは、放送規格(EBU/REC709/DCIなど)の色域やガンマを再現するカラーモードを搭載。また、特定の色をRGB立体上で混色のテーブルとして捉えられる3D-LUTに対応し、正確なグレースケールや色表示が行なえ、加法混色性能が向上したとしている。また、別売センサーを利用することで、ハードウェアキャリブレーションが可能。専用のキャリブレーションソフトも同梱する。そのほか、外光の映り込みや反射を防ぐ遮光フードも付属する。
FlexScan SX2462W |
そのほかの共通仕様として、画面を表示してから短時間で輝度を安定させる「輝度ドリフト補正機能」や、バックライトをセンサーで検出し、経時変化による明るさの変化を常に補正する「ブライトネス自動制御機能」を採用する。また、独自の温度センシング機能も備え、周囲の温度による色度変化を抑える。
独自開発のASICを搭載し、内部での16bit処理と、12bitのルックアップテーブルを用いたガンマ補正に対応。そのほか、画面全域の輝度/色度の均一性を向上させるデジタルユニフォミティ補正回路を搭載する。
消費電力はいずれも最大95W。上40度のチルトと、左右各35度のスイーベル、90度回転のピボットが可能。画面下部には、暗所でもボタンを確認しやすいボタンガイドを備える。100mmピッチのVESAマウントもサポートする。スタンドは高さ調整(82mm)が可能で、スタンドを含む外形寸法は566×230×456~538mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.7kg(CG243Wのフード装着時は約11.5kg)。
(2009年 6月 23日)
[AV Watch編集部 中林暁]