ニコン、世界初の小型プロジェクタ内蔵デジカメ

-撮影写真/動画を最大40型で投写。実売52,000円


前面中央にプロジェクタを内蔵している

9月発売

標準価格:オープンプライス

 株式会社ニコンは、世界初の超小型プロジェクタ内蔵デジタルカメラ「COOLPIX S1000pj」を9月に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は52,000円前後の見込み。カラーリングはシルバーのみ。

 カメラの正面中央にプロジェクタ用レンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ。撮影した写真や動画を壁などに投写でき、家や旅行先、ホームパーティーなどで、大勢で楽しむといった使い方も想定している。外部入力端子は備えていない。なお、撮影用のレンズは別に、正面向かって右上に搭載している。

 プロジェクタは反射型液晶で、出力解像度はVGA相当、光源は白色LEDを採用している。輝度は最大10ルーメン。投影距離は約0.26~2mで、画面サイズは5~40型までに対応する。静止画に音楽を付けたり、キャラクターを重ねたりしての投写も可能。プロジェクタ機能も操作できる多機能リモコンと専用プロジェクタスタンドも同梱する。台形補正機能は備えていない。付属のリチウムイオン充電池「EN-EL12」を使った場合の連続投影可能時間は約1時間。

 スピーカーも内蔵。なお、投写しているとカメラの表面が高温になるため、カメラを操作には注意が必要。ニコンでは「長時間投映した後は、温度が下がってからお使いください」とアナウンスしている。

中央の窓がプロジェクタのレンズ。右上のレンズはカメラ用背面。スピーカーも内蔵している

 撮像素子は1/2.3型原色CCDで、総画素数は1,239万画素。レンズは光学5倍のニッコールレンズで、焦点距離は35mm換算で28~140mm。絞りはF3.9~5.8。マクロモード時は約3cmまで寄れる。手ブレ補正は光学と電子式の併用。動画撮影機能も備え、Motion JPEG形式で最高640×480/30fpsでの記録が可能。音声はWAV。

 モニタは2.7型のTFT液晶で、約23万画素。輝度調節機能も備えている。記録メディアは約36MBの内蔵メモリと、SDメモリーカードスロットを備えている。AV出力やUSB端子を装備。

720p動画撮影に対応した「S70」
 内蔵フラッシュも装備。撮影可能コマ数は、EN-EL12使用時で約220コマ。外形寸法は約99.5×23×62.5mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやSDカードを除いた重量は約155g。

 なお、同時期には3.5型ワイドで、約29万画素の高精細有機ELモニタを採用した「S70」も発売される。価格はオープンプライス。静電式タッチパネルになっており、ピントや露出をワンタッチで合わせるなどの簡単操作を実現している。また、720p/30fpsの動画(Motion JPEG)撮影機能も備えている。



(2009年 8月 4日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]