ソニー、リニアPCM録音可能な新ICレコーダ2モデル

-電話録音マイクを同梱。8GBのSX950は実売25,000円


ICD-SX950

10月21日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、リニアPCMレコーディング可能なICレコーダの新製品2モデルを10月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「ICD-SX950」が25,000円前後、「ICD-SX850」は20,000円前後の見込み。対応OSはWindows 2000/XP/Vista、Mac OS X 10.2.8~10.5。

SXシリーズ。SX850にはボルドーレッドも用意

 最高16bit/44.1kHzのリニアPCM記録に対応するICレコーダ。2月に発売されたICD-SX800ICD-SX900の後継モデルで、内蔵メモリの容量を増量。ICD-SX850が4GB、ICD-SX950が8GB搭載する。ボディカラーはSX850がシルバーに加え、ボルドーレッドを追加。SX950はブラック1色となる。メモリ容量とボディカラー以外の仕様は共通。生演奏の録音や会議録音などの使用を想定している。

 容量やカラーのほか、従来モデルとの違いは、「電話録音マイク」(同等品:ECM-TL1)を同梱したこと。このマイクはカナル型イヤフォン(片耳)にマイクが内蔵しており、電話の受話器をあてる側の耳にイヤフォンをセットし、マイク側のプラグをレコーダに接続することで、電話の音声や会話が録音できる。骨伝導を利用した録音が可能で、自分の声もクリアにレコーディングできるとしている。

 録音形式はリニアPCMとMP3、LPEC。リニアPCMは16bit/44.1kHzと16bit/22.05kHzが選択可能。MP3は192/128kbps(ステレオ)、48kbps(モノラル)の3モード、LPECはSTHQ/ST/STLP(ステレオ)と、SP/LP(モノラル)の5モードを用意する。ステレオミニの外部入力端子も装備し、外部機器からの録音も可能。USB端子を備え、PCへ録音データの転送ができる。

 マイクは左右のステレオマイクと、指向性録音のためのセンターマイクを搭載。指向性を切り替えて、用途に適した集音ができる。録音モードはシーンに合わせ、「口述」、「会議」、「高感度」、「音楽」、「マニュアル」の5種類を用意。本体表面に新たにクリアコーティング仕上げを施して、録音中のタッチノイズを抑制。従来モデル比で約1/3~1/5低減するとしている。

 リニアPCM/MP3/LPECの再生のほか、WMAファイルの再生も可能。対応ビットレートはMP3が32~320kbps、WMAが32~192kbps。なお、DRMファイルの再生には非対応となっている。ヘッドフォン出力のほか、16mm径のモノラルスピーカーも内蔵。最大出力は150mW。

 電源は単4ニッケル水素充電池×2本。USBを介した充電のほか、別売のUSB-ACアダプタからのチャージも可能。外形寸法は130×31.3×15.4mm(縦×横×厚み)、電池を含む重量は約77g。

 付属品はステレオイヤフォンやスタンド、ウィンドスクリーンなど。LPECの転送やMP3変換機能、CD録音機能を備えたPC用ソフトウェア「Digital Voice Editor Ver.3.3(DVE)」やサウンド編集ソフト「Sound Forge Audio Studio LE」も同梱する。


(2009年 9月 1日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]