日立、超短焦点液晶プロジェクタの高輝度モデル

-63cm先に80型で投写可能。メンテナンス性も向上


12月下旬発売

標準価格:オープンプライス


 日立は、超短距離での投写が可能な液晶プロジェクタ「CP-A200J」を12月下旬に発売する。価格はオープンプライスだが、2008年発売の従来モデル「CP-A100J」の現在の実売価格と同等になると見られる。

 0.63型/1,024×768ドットのパネルを搭載した液晶プロジェクタ。独自の「自由曲面レンズ・ミラー」を採用したことにより、63cmの距離で80型を投写できることが特徴。2008年1月に発売した超短焦点モデル「CP-A100J」は2,500ルーメンだったが、今回の新モデルでは3,000ルーメンに高輝度化。明るい環境でもさらに見やすくなったという。

 「自由曲面ミラー」は、倍率色収差を発生させることなく画面歪みを補正し、「自由曲面レンズ」で斜め投写による収差を補正。画面全体で優れたフォーカス性能を実現し、画面内の明るさのムラを抑えた近距離投写を可能にした。ランプは230W。投写サイズは60~100型。1.2倍のデジタルズームを搭載する。フォーカスは電動。

 投写画面の4隅をリモコンや本体による操作で移動させ、画面歪みを調整できる「コーナーフィット」や、フィルターの清掃間隔を従来の5倍となる約2,000時間に伸ばしてメンテナンスの手間を減らした独自の「ハイブリッドフィルター」、罫線の投写で黒板などへの書き込みを容易にする「テンプレート機能」なども備える。12月上旬発売の金具により天吊りも可能。

 映像入力はコンポーネント(RCA)とS映像、コンポジットが各1系統と、アナログRGB(D-Sub 15ピン)が2系統。アナログ音声入力(RCA×1/ステレオミニ×2)も備える。また、アナログRGB(D-Sub 15ピン)出力とステレオミニの音声出力も各1系統備える。

 消費電力は350W。外形寸法は397×356×131mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.8kg。リモコンが付属する。



(2009年 10月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]