米MS、新ファイルシステム「exFAT」のライセンスを開始

-ソニー、キヤノン、三洋と同意。SDXCカードなどに採用


12月10日発表(現地時間)


東芝からSDXCカードが'10年春に発売予定
 米Microsoftは10日(現地時間)、新ファイルシステム「exFAT」のライセンス提供を開始したことを発表。ソニーやキヤノン、三洋電機と契約に同意したことを明らかにした。

 「exFAT」(Extended File Allocation Table)は、既存のFATシステムに比べ大容量化や転送速度の向上が可能なことが特徴。同規格を採用したメモリーカード上位規格として、「SDXCメモリーカード」や、「メモリースティック XC」が発表されており、東芝は2010年春にSDXCカードを発売予定としている。

 exFAT規格では、容量は32GB~256TBまで実現可能とし、最大100個または最長60時間のHD動画や、4,000以上のRAWファイルが1つのディレクトリ内に記録可能。転送速度はSDXCカードで最大300MB/secとしている。既にソニー、キヤノン、三洋電機などのメーカーと契約したことを明らかにしており、サンディスクも大容量記録メディアへの導入に前向きだという。

 MicrosoftのIP(知的財産)ライセンシング担当ゼネラルマネージャーのDavid Kaefer氏は、「exFATは、オーディオ/ビデオファイルに理想的なファイルシステムで、Windows 7の主要技術となっている。今後もパートナーへのライセンシングを推進し、製品に採用されるよう働きかける」としている。



(2009年 12月 14日)

[AV Watch編集部 中林暁]