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【CES】東芝、BDレコーダを“まもなく”国内発表

−2010年はBD/LED強化。CELL REGZAはラインナップ展開


会期:1月7日〜1月10日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Las Vegas Hilton
   The Venetian

 東芝DM社は、2010 International CES会場で、日本の報道陣向けにプレスカンファレンスを開催。同社の2010年AV機器戦略を説明するとともに、日本国内でレコーダ「VARDIA」の新モデルとしてBlu-ray Discレコーダを発売することを明らかにした。

 東芝デジタルメディアネットワーク社の大角正明社長は、同社の2010年基本戦略について、「Blu-ray対応商品の投入」、「LEDモデルの強化」、「CELL REGZA戦略拡大」の3点を挙げる。こうした技術投資により、国内トップブランドを目指すとともに、2010年度グローバル販売台数1,500万台、グローバルシェア10%を目指す。

東芝DM社2010年の3つの重要施策 東芝DM社大角社長

 


■ BDレコーダやBD搭載REGZAなどを強化

2010年はBDを強化。BDレコーダやBD搭載REGZAなども発売

 2010年のAV事業戦略の大項目として、最初に紹介されたのが、BDレコーダやREGZAにおけるBD対応などBlu-ray Disc対応製品の強化。次世代DVDとして、HD DVDを推進してきた東芝だが、2008年にHD DVDの終息を宣言。フラッシュメモリを強化した応用製品などの開発を提案し、AV機器への展開を模索してきたが、その後BDの事業化検討もスタート。2009年8月にはBlu-ray Disc Associationに加入するなど、BD対応の準備を進め、2009年下半期には国内でもノートPC「Qosmio」の一部機種にBDドライブを搭載、欧米ではBDプレーヤーを発売している。

 2010年にはこのBD対応の流れを加速とし、「2010年、東芝からブルーレイ」をテーマとし、レコーダの「VARDIA」や液晶テレビ「REGZA」におけるBlu-ray Disc対応も進める。東芝DM社の大角社長は、「HD DVD終了からだいぶ経ちますが、今年はBD商品を投入します」と宣言した。

 BDレコーダ参入の理由については、「営業上の理由が大きい(東芝DM社大角社長)」とする。「BDのPCとプレーヤーに加え、国内においてはレコーダとREGZAのリンク機能が重要になる。テレビ購入者の30%くらいが同時にBDレコーダを購入しており、量販店でも積極的にプロモーションしているため、この比率はさらに高まる。客単価をあげるという意味でも、REGZAと同時に、BDをご購入いただけるよう持っていきたい」という。

テレビとレコーダの開発拠点を深谷に集約し、両製品群の連携強化を図る 製品デモも東芝のBDプレーヤーを利用

 特にREGZAとの連携強化やBD内蔵のREGZAなどに注力する計画で、そのためにテレビ「REGZA」とレコーダ「VARDIA」との開発拠点を統合し、連携強化を図る。

 従来、レコーダの開発(デジタルAV事業部)は東京の青梅事業所で、テレビの開発は埼玉県の深谷工場で行なっていたが、10月の事業部門の改革とともに、2010年4月の完全移転を目指し、レコーダの開発を順次深谷工場に集約。REGZAとBD開発の連携強化により、開発効率を挙げて商品力強化を図るという。

 BDレコーダなどの具体的な発売時期については、明言はしていないが「まもなく発表の機会があるので2010年間違いなくやります、というところで勘弁してほしい」とした。


■ LEDも重点強化。CELL REGZAはさらなる進化

2011年には東芝の液晶テレビの半分がLEDに

 また、テレビにおけるLEDの強化にも取り組む。省エネ/環境性能、高画質化、薄型化の3点から、「LEDがこれからのテレビ事業の核になる」としており、2010年には東芝の国内テレビのうち30%が、2011年には50%、2012年には66%がLEDになる見込みという。

 高画質化の例としては、日本のCELL REGZA「55X1」に搭載した「メガLEDパネル」の取り組みを紹介。512のエリア分割により、高コントラスト化を実現していることは製品発表時に紹介済みだが、LEDの個数についても4,608個であることを明らかにした。

 実際にCELL REGZAの画面だけでなく、“LEDだけ”を点灯させるエリア制御のデモも行ない、55X1で実現したピーク輝度1,250cd/m2という高輝度やダイナミックコントラスト500万:1の魅力を訴求。

 メガLEDパネルで培った技術をベースに、協業によるLED素子の量産を進めるなどで、LEDバックライトシステムの自社開発を加速していくという。なお、メガLEDパネルは、欧米では「KIRA2(キラキラ) Super Local Dimming LED」とブランディングして訴求していく計画。

55X1のバックライト個数は4,608個。これを512エリアに分割して、制御することでコントラストを高めている エリア部分駆動では暗い画面では消灯、明るい画面では明るく点灯することでコントラストを向上する
電源OFF時 エリアにより点灯しているLEDとしていないLEDに分かれる
メガLEDバックライトの特徴 メガLEDバックライトのノウハウを活かし、LEDバックライトシステムの自社開発を推進 欧米では「KIRA2(キラキラ) Super Local Dimming LED」とブランディング

 


LEDバックライトエリア制御のデモ

 

LEDバックライト搭載REGZAを大幅強化

 こうした取り組みにより、LED直下型/エリア駆動対応モデルや、エッジライトで薄型化を図った製品など、LEDバックライト搭載モデルのラインナップを2010年上期から大幅に強化する方針。LEDの採用にあわせて、消費電力も2009年比で約30%削減することを目標としている。

 最後の強化ポイントは「CELL REGZA」。12月10日の発売開始から受注は好調で、「2週間で500台弱のセルアウトができ、4週間で目標の月間1,000台を上回るのではないか」(大角社長)という。

北米や欧州でもCELL REGZAを3D対応で展開 国内CELL REGZAは第2世代製品を2010年にも投入

 国内の好調をうけ、2010年の秋に米国と欧州でもCELL REGZAを市場投入。米国では55型と65型を、欧州では46型と55型を用意し、いずれも3Dやホームサーバー機能を搭載する予定。

 さらに2010年内にCELL REGZAの第二弾を国内で投入。46型から65型程度で、3サイズくらいのラインナップ拡充を予定しているという。55X1のフィードバックを活かし、新機能の追加などを行なうだけでなく、「ラインナップを幅広く展開し、もっと身近に手ごろな値段になるように、努力していきたい」とする。

 第2世代のCELL REGZAでは240Hzのパネルを採用し、3Dにも対応予定。なお、既発売の55X1の3D対応については、「(120Hzの現行製品でも)技術的には可能性はあるが、画質などで満足のいくものになるかといわれると現段階では難しいと思う。実験や検討は今後行なう」とした。また、今後のCELL REGZAにおける4K/2Kへの対応については、「将来的にはやる方向だが、パネルのコストはかなり高い。2010年は時期尚早かなと思っている」という。

 BD、LED、CELLの強化などにより、国内トップブランドを目指すとともに、グローバルでのシェア拡大も図り、2010年度の目標は、グローバル販売1,500万台、グローバルシェア10%を掲げる。大角社長は、「2009年度は1,000万台をほぼ達成できるかな、というところに来ている。市場はグローバルで30%の伸長だが、われわれはその上を行く50%の伸長を目指す」と意気込みを語った。


(2010年 1月 7日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]



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