パイオニア、カロッツェリアのカーオーディオ新製品
-HVT方式採用“ステルススピーカー”や1DINユニット等
パイオニアは、カロッツェリアブランドのカーオーディオ新製品として、薄型化と高音質化を図ったサテライトスピーカー「TS-STH1000」と、「DVH-P550」など1DINサイズのメインユニット4製品、「GM-D6400」などパワーアンプ2製品を1月下旬より順次発売する。価格や種類は下表の通り。
仕様 | 型番 | 価格 | 発売時期 |
サテライトスピーカー | |||
2ウェイサテライトスピーカー | TS-STH1000 | 42,000円 | 2月上旬 |
1Dメインユニット | |||
DVD-V/VCD/CD/USB/チューナ | DVH-P550 | 26,250円 | 2月下旬 |
CD/USB/チューナ | DEH-P650 | 22,050円 | 1月下旬 |
CD/USB/チューナ | DEH-550 | 15,750円 | |
CD/チューナ | DEH-350 | オープンプライス | |
パワーアンプ | |||
150W×4ch | GM-D6400 | 26,250円 | 1月下旬 |
400W×1ch | GM-D6100 | 21,000円 |
■ TS-STH1000
世界初となる「HVT(Horizontal-Vertical Transforming)方式」を採用した2ウェイサテライトスピーカー。「HVT方式」とは、振動板の両サイドに配置したボイスコイルの水平方向の振動を、新開発のリンク機構を介して垂直方向の振動に変換する方式のことで、これにより、外形寸法261×36×105mm(幅×奥行き×高さ)という薄型筐体を実現した。
HVT方式の原理 |
ボディを薄型にすることで、車内インテリアに調和するとともに、後方視界も確保可能という。なお、車内インテリアと調和することから、同社では“ステルススピーカー”と名づけている。
スピーカーは2ウェイで、ツイータ部は3.3cm径のソフトドームダイアフラムを採用。ツイータ外周部には独自のホーン形状のウェーブガイドを採用することで、「心地よい音の再生を実現する」としている。ウーファ部は新開発の57×75mm(縦×横/87mm径相当)の3層構造平面振動板を搭載する。
リンク機構部に3層構造IMXファイバーを採用。水平方向の振幅をロスなく垂直方向の振幅へ変換できる。そのほか、磁気回路は2ギャップ2ボイスコイル構造となっている。
定格入力は15W(4Ω)、再生周波数帯域は73Hz~40kHz、出力音圧レベルは78dB、インピーダンスは6Ω。重量は730g(付属品含む)。スピーカー本体の高さと回転角度の調整が可能な「位置調整機能付き取付金具」が付属する。
■1DINユニット
DVDドライブとUSB端子を搭載した「DVH-P550」と、CDドライブとUSB端子を備えた「DEH-P650」と「DEH-550」、CDドライブのみの「DEH-350」の4モデルをラインナップ。いずれも1DINサイズとなっている。
「DVH-P550」 |
DVH-P550はDVDビデオや、VRモード記録のDVD-R/RWディスクの再生が可能。CPRMにも対応し、デジタル放送番組などを記録したディスクの再生も行なえる。CD-R/RW、DVD-R/RWディスクにデータとして記録したDivX映像ファイルや音楽ファイルの再生、JPEGの静止画再生にも対応する。
またUSB 2.0端子を備え、iPod/iPhoneなどのオーディオプレーヤーや、USBメモリを接続し、収録された楽曲を再生することが可能。再生はWMA/MP3/AACフォーマットに対応する。接続したプレーヤーへの充電機能も備えている。また、iPodからメインユニットをコントロールできる「コントロールモード」機能も用意する。
圧縮オーディオの音質を改善する「アドバンスド・サウンドレトリバー」や、3バンドイコライザーを搭載。出力50W×4chのMOS FETアンプを内蔵する。外形寸法は178×163×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.2kg。
DEH-P650とDEH-550は、音楽CDや、WMA/MP3/AAC/WAV形式で記録されたCD-R/RWの再生に対応。DVH-P550と同様に、USB 2.0端子も装備、USBを介したオーディオ再生が可能で、充電機能やコントロールモード機能も利用できる。「アドバンスド・サウンドレトリバー」なども搭載。
DEH-P650のみの特徴として、ディスプレイに有機ELを採用。また、USBデバイスを接続した際に、アルバム名やアーティスト名、曲名、ジャンルなどから聴きたい曲を検索できる「ミュージックブラウザ」機能を備える。
「DEH-P650」 | 「DEH-550」 |
「DEH-350」 |
DEH-350はCDドライブのみを備えた低価格モデル。音楽CDや、WMA/MP3/WAV形式で記録されたCD-R/RWの再生に対応する。USB端子は備えていない。CDに記録された圧縮音源の高音質化を図る「ビットメトリックス(CD)」を搭載する。
DEH-P650とDHE-550、DEH-350も50W×4chのMOS FETアンプを内蔵。外形寸法は共通で、178×165×50mm(幅×奥行き×高さ)。重量はDEH-P650が1.3kg、DEH-P550/350は1.2kg。
■ パワーアンプ
ともに、電源部にMOS FETを採用した車載用パワーアンプ。「GM-D6400」は最大出力150W×4ch(4Ω)のブリッジャブルアンプ、「GM-D6100」は400W×1ch(同)のモノラルアンプとなる。信号処理部に新たなデジタル統合ICを搭載し、最適な基板レイアウト設計を行なうことで、クラスD回路の小型、高音質化を実現したという。
外部からの振動を抑制する「H型シャーシ」を採用し、耐震性を確保。純正システムとの組み合わせで、スピーカーレベルに入力感度を合わせる「インプットセンサー」も搭載する。
GM-D6400は「フルレンジRCA出力端子」と「ローパス&ハイパスフィルター」を装備し、マルチアンプシステムの構築が可能。SN比は95dB、再生周波数特性は10Hz~35kHz。外形寸法は245×200×56mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg
GM-D6100は「ローパスフィルター」に加え、低音を増幅する「バスブースト機能」を搭載。迫力ある低音で再生できる。SN比は95dB、再生周波数特性は10Hz~30kHz。外形寸法は245×200×56mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.1kg
「GM-D6400」 | 「GM-D6100」 |
(2010年 1月 7日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]