ニュース

世界初8K 360度全景ドローン「Antigravity A1」日本上陸。Insta360らが立ち上げ

Antigravity A1

Insta360と第三者機関が共同で立ち上げたドローンブランド・Antigravity(アンチグラビティ)は、世界初の8K 360度全景ドローン「Antigravity A1」を日本で発表した。18日に公式サイトや認定ストアで販売を開始しており、価格は標準版が209,000円、エクスプローラーキットが249,000円、インフィニティキットが263,900円。

Antigravity A1

全てのキットに、A1ドローン、Visionゴーグル、グリップコントローラーがセットになっている、なお、2026年1月3日24時までにオンラインストア及び店舗で対象バンドルを購入すると、もれなく25,000円相当の1年間の「Antigravity Care」サブスクリプションが無料で付与される。

Antigravity A1

Antigravityは、飛行体験の再定義を目指すコンシューマー向けドローンブランド。 Insta360と複数のパートナー企業によりインキュベートされ、「誰もが簡単に飛ばせる、没入感と創造性を備えた360度ドローン」を開発している。

独自の没入型Visionゴーグルとグリップモーションコントローラーが付属、これまでにない没入感あふれるフライト体験ができるという。

Visionゴーグル
Visionゴーグル
グリップモーションコントローラー

グリップコントローラーは、手の動きを正確な飛行方向に変換。指を向けた方向へドローンを飛ばし、トリガー操作で自在に操縦できる。

Visionゴーグルはパイロットの頭の動きをリアルタイムに反映し、360度全景を把握可能。従来のコントローラーや画面による制約を取り払い、「まるで実際に目で見ているかのように状況を把握できる」という。

A1の中心には、8K/30fps、5.2K/60fps、4K/100fpsの360度全景撮影を可能にする、デュアルレンズ1/1.28インチセンサーシステムを搭載。 その場の全ての景色を1度で撮影できるのが特徴。

そのため、ジンバル調整が不要で、撮り逃す角度もなく、「まず飛ばして、あとで構図を決める」ワークフローにより、撮影後に視点を自由に選択可能。シネマ風のパン、小惑星、被写体追従など、多彩な演出も可能。FlowState手ぶれ補正も備え、風の強い状況でも滑らかで安定した映像を撮影できる。

Visionゴーグルにはパンケーキ光学系を搭載。重量は340gと薄く軽量で、かさばることなく快適で没入感のあるフライト体験を実現。 1インチ Micro-OLED/2,560×2,560ドットのデュアルディスプレイを片眼ずつ搭載し、最大150分の稼働が可能。グリップコントローラーは1回の充電で最大4時間使用できる。

ドローンは標準バッテリー装着状態で重量249g。手のひらサイズで、EU C0クラスおよび世界各国の250g未満規制に適合。 最大24分の飛行が可能で、オプションの大容量バッテリーを使用すれば最大39分まで延長できる。

格納式ランディングギアが離陸時に底部レンズを保護し、見えないドローンショットに最適な、遮るもののない画角を確保する。

「スカイパス システム」により、複雑なフライトルートを設計・保存し、自動実行できる。飛行ルートを設定すれば、A1が自律飛行を実施。操縦する必要がなく、リラックスしながら没入感のある飛行を楽しめ、創造的な演出に集中することも可能。

正確で再現性の高い飛行ルートを実行し、異なる時間帯に同じルートを撮影することで、美しいトランジションや演出を作り出すこともできる。

ドローンが自律飛行している間、Visionゴーグルを友人や家族に渡して体験してもらうこともできる。

インテリジェントツールも搭載。「スカイ・ジーニー」は、通常プロのパイロットが習得に数年かかる操作を、数秒で実現できるというもの。ワンタップで、オービット、スパイラル、コメットといった複雑な360度全景マヌーバを実行。瞬時にシネマティックな映像が撮影できるとのこと。

「ディープトラック」は、Insta360の高精度トラッキング技術により、被写体を正確にロック。フレーミングを自動で調整し、ターゲットを常に中央に保って撮影できる。

「バーチャルコックピット」は、没入型オーバーレイにより、ドラゴンとともにリアルタイムで飛行する気分が味わえるもの。「通常のフライトが神話のような冒険へと変わる」という。今後数週間でさらに多くのスキンが追加予定。

ユーザーが交換可能なレンズとプロペラを採用し、修理が容易。返送の手間や素材廃棄を減らす設計になっている。Antigravity Careでは、手頃な交換サービスとフライアウェイ補償を提供する。

同クラスのコンシューマードローンでは初搭載というペイロード検知システムも搭載。過剰な重量や危険な改造を自動検知し、設計意図に反する用途でドローンが使用されるのを防止する。

Antigravityアプリと、Antigravity Studioデスクトップソフトウェアとシームレスに連携。ソフトウェアは高速転送、自動リフレーミング、カラー補正、自動編集ツールが用意され、SNS向けのクリップから、プロ品質の書き出しまで、クリエイターは360度全景ワークフローの全てを、この統合エコシステムで管理できる。

編集では、使い勝手を向上させる自動ハイライト編集が利用可能。フライト中のベストショットを抽出し、ワンタップで仕上げ済みのシェア可能な映像を作成できる。