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米Warner、Paramountの買収提案を拒否するよう勧告

米Warner Bros. Discovery(WBD)は現地時間12月17日、同社株主に対して、12月8日に米Paramount Skydanceが開始した株式公開買い付け(TOB)を拒否するように、全会一致で勧告した。

WBDを巡っては、米Netflixが同社スタジオ事業などを総額720億ドルで買収することで合意。その後、Paramountが1株あたり30ドル、買収総額1,084億ドルでのTOBを開始しており、2社による争奪戦となっている。

これに対しWBD取締役会は、全会一致でNetflixとの合併を支持する方針を改めて表明。WBD株主に対し、Paramountの提案を拒否するように勧告した。

WBDの取締役会会長のSamuel A. Di Piazza, Jr.氏は「Paramountが開始した公開買い付けを評価した結果、取締役会は、この公開買い付けの価値が不十分であり、株主に多大なリスクとコストを課すと結論づけた」とコメントした。

「Paramountは、当社に対して過去6回(買収の)提案を行なってきたが、今回の公開買い付けは、その協議と検討を重ねる中で、一貫して伝えてきた主な懸念事項について対処するものではない。Netflixとの合意は、株主にとって、より優れて、確実な価値をもたらすものと確信している」