【CES】B&W、新スピーカー「800 Diamond」を発表

-同社初のヘッドフォン「P5 Mobile」やPCスピーカーも


会期:1月7日~1月10日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
   Las Vegas Hilton
   The Venetian


 B&W(Bowers & Wilkins)は、スピーカーの新モデル「800 Diamondシリーズ」や同社初のヘッドフォン「P5 Mobile Hi-Fi Headphone」など新製品を発表した。 


■ 800 Diamondシリーズ

800 Diamondシリーズ

 「800 Diamondシリーズ」は、6年ぶりに800シリーズを一新したスピーカーシリーズ。新たにダイヤモンド製のツィータを搭載した点が大きな特徴で、7モデルをラインナップする。

 フロア型のフラッグシップモデル「800 Diamond」が24,000ドル(ペア)、家庭向けの最上位機「802 Diamond」が15,000ドル(ペア)、7インチベースドライバを3基搭載する「803 DIamond」が10,000ドル(ペア)、スリムなトールボーイ「804 Diamond」が7,500(ペア)ドル、ブックシェルフ型「805 Diamond」が5,000ドル(ペア)。また、800 Diamondシリーズのセンタースピーカーとして、「HTM2 Diamond」(5,000ドル/1台)と、「HTM4 Diamond」(2,500ドル/1台)も用意される。

 新開発のダイヤモンドドームツィータは、能率を大幅に向上したほか、ダイナミックレンジも拡大。ステレオイメージの再現性向上に寄与するという。また、ベースドライバも改善し、歪みを抑制した。

800 Diamond(左)、803 Diamond(右)ダイアモンドツィータを新搭載
803 Diamond(左)、804 Diamond(中央)、805 Diamond(右)805 Diamond

 


■ B&W初のヘッドフォン「P5」

P5 Mobile Hi-Fi Headphone

 「P5 Mobile Hi-Fi Headphone」は、B&W初のヘッドフォンで、iPodなどポータブル利用を想定している。1月下旬より発売予定で、価格は未定だが、300ドル程度になる見込み。

 ユニット部を耳に乗せ、柔軟に稼働するハウジング支持部と組み合わせて、自然な装着感を実現。電気的なノイズキャンセル機構は備えていないが、遮蔽性の高さにこだわって設計しているという。イヤーパッドは丸みを帯びたデザインとソフトな装着感が特徴で、ニュージーランド産の羊革を採用している。

 ドライバユニットは40mm径で、再生周波数帯域は10Hz~20kHz、能率は120dB/V、インピーダンスは26Ω。Made for iPodのロゴも取得し、付属マイク付きケーブルを利用することで、iPodの音声操作も可能という。ケーブルは着脱式で、交換可能となっている。重量は195g。

ハウジングを支える接合部が独特の形状となっているイヤーパッドは羊革

 


■ 小型のPCスピーカー「MM-1」も

 また、iPodスピーカー「Zeppelin/Zeppelin mini」の開発ノウハウなどを活かし開発したというパソコン用の小型スピーカー「MM-1」も発表。2月に発売予定だが、価格は未定。

 Nautilusチューブツィータや、デジタル信号処理技術、DynamicEQなどの低域拡張技術など、B&Wの独自技術を導入し、小型の2ウェイスピーカーながらパワフルな再生音を実現。

 ウーファは3インチ、ツィータは1インチの2ウェイで、バイアンプ駆動。アンプ部出力は18W×4chとなる。再生周波数帯域は50Hz~22kHz。パソコンとはステレオミニジャックのほか、USBでも接続可能で、USBスピーカーとして利用できる。

 また、ヘッドフォンに最適化したDSP処理を行なうヘッドフォンアンプも装備し、ステレオミニのヘッドフォンジャックを備えている。電源はACアダプタ。外形寸法は100×100×170mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.85kg。

MM-1の利用イメージMM-1Zeppelin Miniも展示している

(2010年 1月 10日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]