ソニー、ハイアマ向けハンディカム「HDR-AX2000」

-フルHD AVCHDの3板式。SDカード対応で約40万円


HDR-AX2000

1月29日発売

標準価格:オープンプライス

 ソニーは、ハイアマチュア向けのハンディカムハイエンドモデル「HDR-AX2000」を1月29日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は40万円前後の見込み。

2スロットでメモリーカードを入れ替えながらの撮影が可能
 ハイアマチュア向けモデルとして、ソニーでは2008年にHDVカメラの「HDR-FX1000」を発売しているが、AX2000は多彩なマニュアル機能など、FX1000のコンセプトを受け継ぐAVCHDカメラ。なお、FX1000も併売される。

 最高でフルHDの24Mbps記録に対応し、記録メディアはメモリースティックPRO デュオとSD/SDHCが両方使えるスロットを2基備えており、使用済みのメディアを入れ替えながら録画を中断することなく、最大13時間の撮影が可能。記録モードと、32GBメモリを使った場合の録画可能時間は以下の通り。


 

モード信号32GBメモリへ
の記録時間
HD FX 24Mbps1,920×1,080ドット、60i/24p/30p約3時間
HD FH 17Mbps1,920×1,080ドット、60i/24p/30p約3時間55分
HD HQ 9Mbps1,440×1,080ドット、60i約7時間15分
HD LP 5Mbps1,440×1,080ドット、60i約12時間30分
SD HQ 9Mbps720×480ドット、60i/24p/30p SCAN対応約7時間55分

 レンズは35mm換算で29.5mmスタートの広角タイプで、光学20倍ズームのGレンズ(29.5~590mm/16:9時)。F値は1.6~3.4。アクティブ手ブレ補正モードも備えており、ワイド側で従来より6.6倍の補正角を実現しているという。

 1/3型、総画素数112万画素の「Exmor CMOS」を3枚使った3板式で、光の3原色RGBを独立して撮像するため、優れた色再現性を実現。裏面照射型ではないが、Exmorの技術を用いて低ノイズも実現している。感度はFX1000と同等で、1.5ルクス(1/30秒)を実現している。

 フォーカス、ズーム、アイリスリングが独立しており、マニュアル機能が充実。7つのボタンに機能を割り当てるアサインボタン、ガンマやカラーモード、色の濃さ、色相など、色や画作りに関連する設定を切り替えるピクチャープロファイルボタンも装備(6種類登録可能)。AFアシスト、ピーキング、ゼブラ表示なども行なえる。さらに、民生向けモデルとしては初という、XLRタイプの音声端子も2系統装備。業務用マイクを接続できる。

 液晶モニターは3.2型、92.1万画素(1,920×480ドット)。ほぼ100%の視野率で表示が可能。ビューファインダは0.45型で、解像度は852×480ドット。どちらもエクストラファイン液晶となっている。

Exmor CMOSの3板式広角29.5mmのレンズを採用

 アクセサリーシューやHDMI出力、D端子、ヘッドフォン端子なども装備。バッテリはインフォリチウムLシリーズに対応。連続撮影時間は約7時間5分(実撮影時間約4時間5分)。外形寸法は173×342×187mm(幅×奥行×高さ)で、本体のみの重量は約2.1kg。別売バッテリ「NP-F970」を使用した場合の重量は約2.5kg


(2010年 1月 14日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]