zionote、StyleaudioのハイエンドDAC「CARAT-SAPPHIRE」

-35,800円。USB搭載ヘッドフォンアンプ/DAC「RUBY2」も


「CARAT-SAPPHIRE」

4月30日発売

標準価格:オープンプライス


 zionoteは、Styleaudio製のコンパクトDAC 2モデルを4月30日より発売する。価格はともにオープンプライス。直販価格はDAC機能に特化したハイエンド機「CARAT-SAPPHIRE」が35,800円、USB搭載のヘッドフォンアンプ/DAC「CARAT-RUBY2」が24,800円。


■ CARAT-SAPPHIRE

背面の端子

 「CARAT Jewelシリーズ」のフラッグシップという位置づけの小型DAC。DAC機能に特化した製品で、USBインターフェイスやヘッドフォンアンプは搭載していない。ハイエンドパーツを用いており、3年間のDAC開発で得たノウハウを投入して完成させたという。入力は光デジタルと同軸デジタルを各1系統用意。出力はRCAのアナログ音声を1系統備える。

 DAC部には、最高24bit/192kHzに対応したバーブラウンの「PCM1792」を搭載。光デジタル入力には東芝製のTOSLINK端子を採用し、通常24bit/96kHzが上限の光デジタル接続において、24bit/192kHzまで対応する。

 そのほか、デジタルコントローラーはシーラスロジックの「CS8416」を採用。三洋のOS-CON、WIMAのフィルムコンデンサ、SCIENTIFIC CONVERSIONのパルス変調器など、高級オーディオ用パーツを投入している。

 オペアンプはTIの「OPA827」2個とバーブラウンの「OPA604」4個を採用。「OPA827」はTIの最高級オペアンプ「OPA627」の次世代OPAMPとされるハイエンドモデルで、周辺回路をOPA827に最適化したオーディオ製品は「CARAT-SAPPHIREが初」としている。

 アナログ出力段の構成は、ハイエンドプリアンプなどで採用されているヘキサド方式を採用。左右のチャンネルにそれぞれ3個ずつ、合計6個のシングルオペアンプを配置し、左右チャンネルが対称となるバランス構造でレイアウトしている。

内部には銅プレートを配置する

 内部には、デジタル部、アナログ部、左右のアナログ回路の相互信号干渉を防ぐため、銅プレートを採用。プリント基板の振動も抑制するという。銅プレートはシリーズ初採用となる。さらに、プリント基板の両面に24kの金メッキを施すなど、高音質化を図っている。

 CARAT-TOPAZやEMERALDで採用されたスパイクも搭載。黄銅製のスパイクとポリウレタンのグリップによる二段構成で振動による音質劣化を抑制するという。

 周波数特性は20Hz~24kHz。外形寸法は75×131×35mm(幅×奥行き×高さ/スパイク含む)。



■ CARAT-RUBY2

CARAT-RUBY2背面の端子

 USB端子を搭載するヘッドフォンアンプ/DAC。USBのほか、光デジタル入力も搭載。またアナログ音声出力(RCA)も用意し、単体DACとしても利用可能。ヘッドフォン端子はフロントに備える。

【お詫びと訂正/2010年3月12日】
 記事初出時、DACを「PCM1792」と記載しておりましたが、「PCM1796」の誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。

 DACには、バーブラウン「PCM1796」を搭載。光デジタル端子に東芝製のTOSLINK端子を採用し、光デジタル入力時は24bit/192kHzまで対応可能。また、USB接続時は24bit/96kHzまで対応する。

 内部回路に高品位パーツを採用。デジタルコントローラーにシーラスロジックの「CS8416」や、三洋のOS-CON、WIMAのフィルムコンデンサ、高精度な温度補償型水晶発振器(TCXO)などを搭載する。USBコントローラはTENORの「TE7022L」。

 アナログ部は、TIの「NE5534」×4、バーブラウンの「OPA604」×2、「OPA2134」×2という、3種類、合計8個のオペアンプを使用。ヘッドフォンアンプ段では「OPA2134」を、出力段では「OPA604」を使用しており、出力の左右チャンネルに3個ずつ、計6個のオペアンプを使うヘキサド方式の「左右分離ツインモノ構成」を採用。音質を大幅に向上させたという。推奨ヘッドフォンインピーダンスは24~300Ω。

 前モデルの「CARAT-RUBY」(日本未発売)では搭載していなかったインシュレータを、CARAT-RUBY2では新たに搭載。銅製のスパイクを採用する。付属品はUSBケーブルなど。推奨エージングタイムは50時間以上。

内部の回路使用イメージ

■ 直販サイトで先行販売も

 「CARAT-SAPPHIRE」と「CARAT-RUBY2」の先行販売を4月1日より、同社直販サイトと、大阪・日本橋のイーイヤフォンにて、数量限定で実施する。また、イーイヤフォンでは、3月11日より試聴展示を行なっている。


(2010年 3月 12日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]