「地デジ専用アンテナキット」の無償貸出しを全国展開

-20日から。南関東の先行実施では7割弱が受信可


4月13日発表


 デジサポ(総務省テレビ受信者支援センター)は、地上デジタル放送の個別受信の対応促進のため、簡易アンテナによる受信可否を受信者が判断可能にする「地デジ専用アンテナキット」の無償貸し出しを、4月20日より全国に拡大する。

 視聴者が容易に受信の確認作業を行なうことができるキットを無償貸出することで、地上デジタル放送の個別受信対応の促進を図る施策。2月22日より、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県などの南関東地域で先行実施していた。

地デジ専用アンテナキットの内容

 地上デジタル放送はアナログ放送に比べ、ビル陰などによる受信障害に強い特性を持っていることから、これまでアナログ放送で受信障害の影響を受けていた地域であっても、多くの地域において、直接アンテナでデジタル放送が受信できる可能性がある。そのためデジサポでは、こうした確認作業を視聴者が簡単に行なえるよう、キットの貸し出しを行なう。

 地デジ専用アンテナキットの内容は、地デジ用アンテナとチューナ、B-CASカード、リモコン、同軸ケーブル5m×2、中継コネクタなど。申し込みはデジサポ ホームページで受け付ける。また、家電量販店店頭で配布される申込書用紙を使った申し込みも可能。キットには、返送用の運送伝票も同封されており、運送料はデジサポが負担する。なお、アンテナキットは、到着後1週間以内に返送する必要がある。

 なお、2月から実施した南関東での「地デジ専用アンテナキット」無償貸し出しは、3月末までに1,291件の申し込みがあったという。うち、877件からアンケートの回答を得ており、実際に受信可能だった世帯が69.6%の610件、受信不可世帯が30.4%の267件となった。

 受信可能世帯のうち、実際にアンテナを「購入した」と回答した世帯は、4.7%の41件。「購入しようと思う」が54.3%の476件、「購入したいとは思わない」が10.6%の93件。



(2010年 4月 15日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]