パナソニック、世界初3D対応オールインワン「VIERA」
-46/42型プラズマで500GB HDD、Blu-ray 3D対応
パナソニックは、Blu-ray 3D対応のレコーダと500GB HDDを内蔵し、HDDへの録画やBDへのダビングなどが可能な録画対応プラズマテレビ「VIERA」2機種を8月27日に発売する。
46型の「TH-P46RT2B」と42型の「TH-P42RT2B」をラインナップし、価格はオープンプライスで、店頭予想価格は46型が44万円前後、42型が39万円前後。
46型の「TH-P46RT2B」 | 42型の「TH-P42RT2B」 |
パナソニックは液晶VIERAでHDD/BDレコーダ内蔵の「R2Bシリーズ」を展開しているが、今回の新「RT2Bシリーズ」は、42/46型のプラズマで、Blu-ray 3Dの再生にも対応している点が特徴。「世界初3D対応のオールインワンテレビ」として、一台で録画/再生、3Dが楽しめる点を訴求していく。
TH-P46RT2B | TH-P42RT2B | 発表会の模様 |
■ “オールインワン”で録画&3D対応
3D対応オールインワンを訴求 |
パネル解像度は46/42型のいずれも1,920×1,080ドット。500GBのHDDに加え、スロットインタイプのBDドライブも内蔵したのが特徴で、内蔵HDDに録画した番組をBDにダビング可能。BDへの直接録画には対応していない。Blu-ray 3Dの再生にも対応する。
地上/BS/110度CSデジタルチューナを2基、地上アナログチューナを1基搭載しているため、デジタル放送の2番組同時録画や、視聴中の裏番組録画が可能。録画機能は既発売のR2Bシリーズとほぼ共通で、録画モードはMPEG-2 TSをストリーム録画する「標準」とMPEG-4 AVC/H.264で録画する「長時間」の2種類を用意。長時間録画は約6Mbpsで記録する「長時間モード1」、約3Mbpsの「長時間モード2」が選択できる。
なお、2番組同時録画の場合、一方は標準モードでの録画となり、長時間モード同士の録画はできない。メディアへの書き出しは BD-R/REのみで、DVDには対応しない。また、大容量BD規格のBDXLにも対応していない。
スロットイン式のBDドライブを搭載する | 録画番組やVHS、デジカメ写真などをBDに | デジタル2番組同時録画に対応 |
ジャンル別番組表 |
ただし、LAN経由で対応レコーダ(DMR-BWT3000/2000/1000、BW880/780/680 /970/870/770)にダビングし、レコーダからBD/DVDメディアにダビングする事もできる。録画中、シーンの切り替わりを自動検出してチャプタを作成するオートチャプター機能も搭載する。
番組表は表示チャンネルを3/5/7/9/11/15/19チャンネルから選択可能。番組ジャンル別に色分け表示されるほか、Gガイドの「1カ月番組表」機能にも対応し、WOWOWの番組表を最大1カ月先まで表示できる。同じくGガイドの「注目番組」機能もサポート。TV紹介雑誌のような写真付きの紹介記事を参考にする事もできる。指定したジャンルの番組を自動録画する「お好み録画」機能も備えている。
ワンセグの同時録画を指定すると、番組録画時にワンセグもHDDに録画。それをSDカードにダビングし、対応携帯電話やビエラ・ワンセグなどで再生できる。
オートチャプター機能も搭載する | お好み録画に対応する | ワンセグ番組の持ち出しに対応する |
■ Blu-ray 3Dや2D-3D変換対応。新3Dメガネも
パネルは3D対応の「フル・ブラックパネル」でネイティブコントラストは500万:1。プラズマパネル前面板と一体となった「低反射ディープブラックフィルター」を採用。外光の映り込みを抑えるとともに、前面ガラスでの内部反射を抑えることで、明所コントラストを向上。明るい空間でも黒の質感表現を高めている。動画解像度は1,080本。
3D表示には1/120秒で左右の映像を交互に表示し、映像に同期する3Dメガネで視聴する「アクティブシャッター方式」を採用している。最新パネルの短残光、高速応答などの特徴を生かし、「2重像(クロストーク)」の少ない3D再生に対応。3Dメガネは「TY-EW3D10W」が付属。重量は63gで、ユニバーサルデザインの観点で、性別、年齢を超えた「かけやすさ」を追求しているという。
従来モデルと同様にフレームシーケンシャル方式の3Dに対応 | 締まった黒と低クロストークを実現 | さまざまな3D方式に対応 |
らくらくアイコンから3D変換を選択 | 2D-3D変換の概要 |
3DはBlu-ray 3Dだけでなく、放送で利用されているサイドバイサイド方式やトップアンドボトム方式などにも対応。サイドバイサイドで入力した映像もフレームシーケンシャル用の3Dメガネで視聴できるようVIERAで変換し、再生/表示する。VIERAのらくらくアイコンの「3D方式切替」の項目から、3D方式を選択可能となっている。
さらに、2D-3D変換機能も搭載。テレビ放送などの2Dの入力映像を3D映像に自動変換する機能で、「らくらくアイコン」-「3D変換」を選択するだけで、適用可能となり、2Dのテレビ放送や録画番組、BD/DVDソフトなどを3Dで楽しめる。SDカードに記録した AVCHD/AVCHD Lite動画や、JPEG写真なども3Dで楽しめる。立体感の強さは3段階から選択できる。
付属の3Dメガネはユニバーサルデザインの「TY-EW3D10W」。ボタン電池を使用する |
またRT2Bシリーズの発売に合わせて、小型の3Dメガネ3製品も8月27日より発売する。サイズはSの「TY-EW3D2SW」、Mの「TY-EW3D2MW」、Lの「TY-EW3D2LW」3種類となり、サイズにあわせ、各々両目の幅やテンプル(つる)部分の大きさも調整し、つけやすさを向上。Sサイズの「TY- EW3D2SW」は3Dメガネとして世界最軽量の約38gを実現するという。価格はオープンプライスで店頭予想価格は13,000円前後。
加えて、電源も本体にバッテリを内蔵し、USB充電するタイプに変更(同梱の「TY-EW3D10W」はボタン電池)とし、電池交換を不要とした。約2時間の充電で連続30時間の再生が可能という。
電源も新たにスライドスイッチを採用し、ON/OFFの状態確認をわかりやすくした。ONの状態のままでも5分無信号状態となると、自動的にOFFになり、バッテリ消費を抑える。
新しい3Dメガネ3製品も8月27日より発売する。サイズがSの「TY-EW3D2SW」、Mの「TY-EW3D2MW」、Lの「TY-EW3D2LW」を用意 | 顔の大きさにあわせて3種類 | USBを装備し充電も可能 |
新型メガネ | USB端子とスライドスイッチを装備 | 装着例 |
品番 | TY-EW3D2SW | TY-EW3D2MW | TY-EW3D2LW |
サイズ | S | M | L |
重量 | 約38g | 約39g | 約40g |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 165×168×40mm | 169×168×41mm | 173×168×42mm |
通常のテレビとしての機能や2DのBDビデオ再生、セルソフトのBD/DVDビデオ再生にも対応。BD/DVDビデオを挿入するだけで自動的に再生される。
1フィールドごとに検出したシーンの特徴に応じてバックライト制御を行なう「WコントラストAI」、センサーを使って環境に適した画質に自動調整する機能も用意。HDMI 1.4の機能であるコンテンツタイプフラグにも対応し、入力コンテンツの種類を検知し、最適な画質に自動調整する。
■ ネットワーク、省エネ機能も
DLNAベースのAVリンク機能「お部屋ジャンプリンク」を搭載し、DLNA/DTCP-IPクライアントとしてテレビを活用可能。DIGAで録画した番組を、別室などに設置したVIERAからストリーミング再生できる。別売カメラの追加でSkypeを使ったビデオ通話も可能。「アクトビラ ビデオ・フル」やYouTubeにも対応する。
リモコン |
センサーカメラやドアホン、パーソナルFAX「おたっくす」との連携機能も装備。SDXC対応のSDメモリーカードスロットも装備し、AVCHD動画やJPEG画像の表示も可能となっている。
HDMI入力は3系統装備。HDMI連携機能のVIERA Linkも強化し、DIGAやラックシアター、CATVデジタルSTBの対応モデルとも連携可能。ARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応しており、テレビからの音声を対応シアターにHDMIケーブルのみで伝送できる。
省エネ機能の「エコナビ」も搭載。部屋の明るさに応じて、明るさや画質を調整することで消費電力削減を実現。また、10分以上映像や音声の信号が無い場合は自動で電源オフして節電するほか、対応VIERAとDIGA、ラックシアターの接続時に、BDレコーダ利用後にVIERAでのテレビ視聴に切り替えた際に自動でDIGAやラックシアターの電源をOFFにする「こまめにオフ」や、VIERAを使っていない場合、DIGAの待機電力モードも最小にする「ECOスタンバイ」などの機能を搭載している。
品番 | TH-P46RT2B | TH-P42RT2B |
サイズ | 46V型 | 42V型 |
解像度 | 1,920×1,080ドット | |
消費電力 | 未定 | 未定 |
年間消費電力量 | 未定 | 未定 |
スピーカー | 16×4cm×2(フルレンジ) | |
音声最大出力 | 総合20W | |
入力端子 | HDMI×3 D4×1 コンポジット×3 S映像×1 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1 アナログ音声×4 (RCA×3、ステレオミニ×1) | |
出力端子 | 光デジタル音声×1 ヘッドフォン×1 | |
その他の端子 | Ethernet | |
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 1,138×335×763mm | 1,035×308×695mm |
重量 (スタンド含む) | 約30.5kg | 約27kg |
(2010年 7月 21日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]