シャープ、厚さ35mmで縦置き対応の薄型BD専用レコーダ

-マッハメモリー搭載。3D再生やBDXL対応


BD-AV70

 シャープは、35mmの薄型ボディが特徴のBlu-ray Discレコーダ「BD-AV70」を12月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は85,000円前後。

 同社のBDレコーダ「AQUOSブルーレイ」シリーズの新モデルで、HDDは内蔵しておらず、BD専用レコーダとなる。Blu-ray 3Dの再生に対応するほか、大容量BD規格「BDXL」も利用可能で、最大128GBのBDXLメディアにデジタル放送番組を録画できる。

 業界再薄という35mmの薄さが特徴で、横置きだけでなく縦置きにも対応。テレビの横などに省スペースに設置できる。チューナは地上/BS/110度CSデジタルと、地上アナログを各1系統装備する。

 対応記録メディアはBD-R/REと、BD-R/RE XLで、DVDへの記録はできない。再生は、Blu-ray 3DやBDビデオ、DVDビデオ、DVD±R/RW、DVD-RAM、CD、CD-R/RWなどに対応する。


BD-AV70。縦置きに対応インテリアにあわせた設置が可能
マッハメモリーで、起動後22秒で録画実行

 電源オンからわずかな時間でディスクの録画/再生を可能とする「マッハメモリー」を搭載。通常、起動直後はディスクの読み込みには時間がかかるが、起動後に、BDではなく内蔵メモリに一時的に録画することで、すぐに録画実行が可能になる。従来モデルでは、BDへの録画開始に、起動から58秒かかっていたが、BD-AV70では約22秒で録画ボタンを押せるようになったという。

 また、再生時にもメモリに保存していた映像から先に再生するため、ディスク読み込みを待たずに前回の続きの映像が再生できる。

 録画モードは、デジタル放送のMPEG-2 TSストリーム記録(DRモード)のほか、MPEG-4 AVC/H.264トランスコードによる長時間録画に対応。新トランスコーダ採用により、最大10倍の長時間録画が可能。100GBのBDXLディスクの場合、10倍モードで約87時間20分の録画が行なえる。また、長時間モード利用時でも、データ放送やサラウンド音声をそのまま記録する「高画質純録り」に対応する。

 Blu-ray 3Dの再生にも対応。長時間モード録画で起こりやすい映像ノイズなどを抑制する「微細化高画質」技術も備えている。出力端子はHDMI×1と、光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1で、HDMIリンク機能の「AQUOSファミリンク」にも対応する。ヘッドフォン出力は、擬似的なサラウンド再生を行なう「サラウンド音声出力」も搭載している。


BDXL対応新トランスコーダを搭載Blu-ray 3D対応

 i.LINK端子も装備し、CATV用STBからのBD録画にも対応。USB端子も備えており、BD-LIVEのデータやAVCHDビデオカメラのデータ取り込みなどに利用できる。Ethernetを装備し、アクトビラ ビデオ・フルにも対応する。

 BDの動作停止状態が約20秒続くと、BDドライブの電源を自動でOFFにする「インテリジェントパワーセーブ」も搭載。約23%の消費電力抑制が可能という。消費電力は26Wで、待機時消費電力は0.4W。年間消費電力量は37kWh/年。外形寸法は430×218×35mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.0kg。リモコンや縦置き用スタンドが付属する。


(2010年 10月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]