NHK、計画停電により関東など一部で地アナ停波の恐れ

-小規模中継局の放送エリアが対象


 NHK(日本放送協会)は17日、東北地方太平洋沖地震の影響で東京電力が行なっている計画停電に伴い、一部の小規模中継局において、地上アナログ放送ができなくなることがあると発表した。

 対象となるのは、東京電力から給電されている関東地方、山梨県、静岡県の一部の地域における小規模中継局からの放送。NHKのアナログ総合テレビ、アナログ教育テレビが停波され、放送できなくなる恐れがあるという。

 なお、東京タワーや大規模中継局、地上デジタルの総合/教育テレビ、ラジオ第1/第2放送、FM放送については、計画停電による停波は無いとしている。

 NHKでは、既報の通り電力節減に協力するため、3月15日~19日までの期間、教育テレビとBS2の放送を、午前0時から午前5時までの間、停波することを発表している。



■ 安否情報でGoogle「Person Finder」と連携も

 NHKでは、教育テレビとBS2、FMラジオにおいて、被災者の安否情報に加え、16日より避難者名簿の放送も開始。被災地の県から送られた情報などを放送している。さらに、避難所に設置されている、携帯電話を利用した「安否伝言ポスト」に寄せられた情報なども放送。

 安否情報については、より広く実効的に伝わるよう、同日よりGoogleの消息情報サイト「Person Finder」(パーソンファインダー)との連携も開始。NHKに寄せられた情報が、Person Finderでも検索できるようになっている。検索結果はGoogleの情報と一緒に表示されるが、NHKが受け付けたものについては「NHK情報」と判別できるようになっている。消息情報は、NHKのホームページ「NHKオンライン」からも登録可能。



(2011年 3月 17日)

[AV Watch編集部 中林暁]