シャープとAUOが、液晶特許のクロスライセンスを締結
-提訴は全て取り下げ。「更なる技術革新を」
シャープと台湾AU Optronics(AUO)は、両社がそれぞれ所有する液晶パネル、および液晶モジュールに関する特許について、相互に利用することに合意。液晶特許クロスライセンス契約を15日に締結した。
なお、シャープは1月に、AUOが製造している液晶パネルとモジュール、および、その顧客がAUOのパネル/モジュールを使って米国で販売している液晶テレビ/モニターが、シャープの特許を侵害していると主張し、米国際貿易委員会(ITC)に提訴。また、AUOのみを米国デラウエア州地方裁判所においても提訴し、米国への輸入・販売や、AUOへの損害賠償を求めていた。一方、AUOも3月にシャープに対し、特許侵害の訴訟を起こしている。
しかし、今回の合意により、相互に提起していた液晶関連特許に関する、すべての係属中の法的な措置を取り下げるという。
シャープとAUOは、TFT液晶の分野で有力かつ広範囲の特許を保有しており、「契約締結により、TFT液晶技術の更なる進展のための技術革新が可能になる」としている。
(2011年 4月 15日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]