パナソニック、AVCHD/光学24倍ズームのLUMIX「FZ48」

-アクティブモード手ブレ補正搭載。3D静止画やMP4動画も


DMC-FZ48

 パナソニックは、デジタルカメラ「LUMIX」のFZシリーズ新モデルとして、フルHDのAVCHD動画撮影にも対応した「DMC-FZ48」を8月25日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は43,000円前後。カラーはブラック。

 光学24倍ズームレンズを備え、フルHDのAVCHD動画撮影が可能なデジタルカメラ。超解像技術の「iAズーム」利用時は32倍ズームに対応する。動画撮影において、広角での歩き撮りのブレに強い「アクティブモード」も採用した。

 動画記録は1,920×1,080/60iのAVCHD形式、または最大1,920×1,080ドット/30fpsのMP4に対応。独立した動画RECボタンを押すことで即座に録画が開始でき、動画撮影時のズームも可能。ズームマイクも内蔵し、光学ズームに合わせて指向性を上げることで、遠くの音も拾いやすくしている。音声はドルビーデジタルで記録する。

 「クリエイティブ動画機能」も備え、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出の設定もできる。マニュアルフォーカスでの撮影も可能。音声はドルビーデジタルでステレオ収録。また、MotionJPEG形式での撮影にも対応している。HDMIミニ出力も備え、カメラから直接テレビなどに表示が可能。

 また、動画撮影時に「おまかせiAモード」が使用可能。この機能により、光学手ブレ補正や高感度、動き認識でブレを抑えるとともに、被写体情報により撮影状況に合ったシーンモードを自動で判別・設定する。

 記録モードはAVCHDが1,920×1,080ドット/60i(FSH:17Mbps、SH:17Mbps)で、センサー出力は30コマ/秒。MP4は全て30fpsで、FHD(1,920×1,080/約20Mbps)、HD(1,280×720/約10Mbps)、VGA(640×480/約4Mbps)。

 撮像素子は1/2.33型、総画素1,250万画素/有効1,210万画素のハイスピードCCDを搭載。新ヴィーナスエンジンも搭載し、高感度撮影に強いという。

 オンチップマイクロレンズの改善などにより、集光効率を向上、従来機種「FZ100」から感度が約1.5倍向上した。また高感度撮影時のノイズを更に改善するため、エッジ部や平坦部を見分けて最適なノイズ除去を行なう「3DNR技術」をエンジン側に搭載して高画質化を図っている。

 レンズはライカ「DC VARIO-ELMARIT」。焦点距離は35mm判換算で25~600mmの24倍ズーム。F値はF2.8~F5.2。超解像技術を用いた「iAズーム」を備え、画質低下を少なくしながら32倍(最大799mm/35mm判換算)のズームが可能。さらに、センサーの使用領域を変えることで、焦点距離を望遠側にシフトし、最大46.9倍(300万画素以下時)を実現する「EX光学ズーム」も使用できる。

 静止画はJPEGで記録。シーンモードには、3D記録の「スライド3D」も用意。カメラを左から右に移動させる間に自動で20枚の画像を高速連写、右目用画像と左目用画像を選出し合成することで、1枚の3D静止画としてMPO形式で保存する。撮影した3D静止画は、対応VIERAなどで立体視できる。

 液晶モニタは3.0型、46万画素。0.2型、20.2万画素相当の液晶ビューファインダーも備えている。フラッシュは内蔵ポップアップ方式。記録媒体は約70MBの内蔵メモリに加え、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロットを備えている。

 SDカードスロットを備えたVIERA/DIGAなど、同社のAVCHD対応機器で動画を再生や保存などが可能。別売HDMIミニケーブルでVIERAと接続すれば、VIERAのリモコンでLUMIXの再生操作が行なえる。

 電源は付属のリチウムイオン充電池を使用。動画の連続撮影可能時間は約140分(AVCHD FSHモード)、実撮影可能時間は約80分(同)。外形寸法は120.3×91.9×79.8mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやメモリーカードを含めた重量は約498g。



(2011年 7月 21日)

[AV Watch編集部 中林暁]