フォステクス、純マグネシウム振動板採用スピーカー
-フロア型「G1302MG」、ブックシェルフ「G1300MG」
フロア型「G1302MG」。左がバイオリンレッド、右がファゴットブラウンで、サランネットを取り付けたところ |
フォステクスカンパニーは、13㎝径の純マグネシウムHR振動板を採用した、Gシリーズの新スピーカーとして、フロア型の「G1302MG」と、ブックシェルフの「G1300MG」を12月上旬に発売する。1台の価格は「G1302MG」が257,000円、「G1300MG」が162,000円。
カラーは各モデルにバイオリンレッド(VR)、ファゴットブラウン(FB)を用意する。
フロア型は3ウェイ3スピーカーのバスレフ型。ブックシェルフは2ウェイ2スピーカーのバスレフ。どちらのモデルも、ウーファに純度99.9%の純マグネシウムを使った、HR振動板を採用しているのが特徴。
ブックシェルフ「G1300MG」。左がバイオリンレッド、右がファゴットブラウンで、サランネットを取り付けたところ |
純マグネシウムは比重が低く、音速が速く、内部損失が高い特徴がある反面、成形が困難だったが、新たな成形技術を開発する事で、共振を分散するHR形状の成形を実現したという。これにより、高密度で浸透力の高い音を実現しつつ、金属特有の癖のある鳴きを抑えたとしている。エッジには前後の振幅を対称に近付けられるUDRT形状を採用している。磁気回路には直径120mmの大型フェライト磁石を使用している。
2機種はツイータも共通で、20mm径の純マグネシウムツイータを採用。直径40mmのネオジムマグネットを2枚重ね、さらにブーストマグネット1枚の計3枚を使った強力な磁気回路を搭載。振動板はリッジドーム形状としている。
フロア型にはさらに、13cmのHR形状振動板を採用したボトムウーファを採用。低音域の再生に特化し、軽量で剛性が高く適切な内部損失を持つ抄造振動板を使っている。エッジには、より大きな振幅を可能にするアップ・ロールエッジを採用した。
フロア型のエンクロージャは、内部を仕切る事でウーファ用とボトムウーファ用に最適に調整された専用空間を設けた、スタガード・バスレフ機構を採用。さらに、側板を傾斜させる事で、内部の定在波を減少させている。どちらのモデルも、バッフルに19mmのブナ合板を使用。フロア型は天・底・側板に18mmのCE合板(楠木・ユーカリ)を、ブックシェルフでは9mmのパーチクルボードを2枚張り合わせて再合板化した18mmの板を使用している。
モデル名 | G1302MG | G1300MG |
方式 | 3ウェイフロア型 | 2ウェイブックシェルフ |
ユニット | 20mm純マグネシウムツィータ 13cmHR純マグネシウムウーファ 13cmHRボトムウーファ | 20mm純マグネシウムツィータ 13cmHR純マグネシウムウーファ |
再生周波数帯域 | 45Hz~55kHz | 55Hz~55kHz |
出力音圧レベル | 85dB/W(1m) | 84dB/W(1m) |
インピーダンス | 6Ω | |
最大許容入力 | 100W | |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 275×305×1,050mm | 191×239×396mm |
重量 | 30.3kg | 10.2kg |
(2011年 10月 27日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]