フィリップス、Androidスマホ向けBluetoothスピーカー
-microUSBで充電可能な3製品。Songbird連携アプリも
右からFidelio for Android、AS111、AS140、Fidelio for Android AS351 |
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、Androidスマートフォン向けのBluetoothスピーカー3製品を12月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。
製品名 | 特徴 | 店頭予想価格 |
Fidelio for Android AS111 | 寝室向け 全方向サウンド | 12,800円前後 |
AS140 | 寝室向け FMラジオ アラームクロック | 14,800円前後 |
Fidelio for Android AS351 | 室内持ち運び向け 電池駆動対応 | 16,800円前後 |
3モデルともmicroUSB端子付きのクレードルを備えたBluetoothスピーカー。Androidスマートフォンからワイヤレスで音楽を装着して音楽再生などが行なえ、同時に充電も可能。同社は「Androidスマートフォン向けのドッキングスピーカーは国内初」としている。
独自の「フレキシドック」を採用。AndroidスマートフォンはmicroUSBの位置や向きが端末によって異なるが、スピーカーのコネクタ部が左右にスライドできるほか、前後に倒したり、180度の回転も可能。さらに、ダイヤルを回して位置を上下できるアジャスタを備えており、様々なAndroid端末を安定して装着可能としている。
専用の無料Androidアプリ「Fidelio」とも連動可能。このアプリはAndroid用のメディアプレーヤー/管理ソフト「Songbird」の楽曲を再生可能なほか、7,000以上のインターネットラジオ聴取にも対応。これらの音声をBluetooth経由でスピーカー側から聴くことができる。5種類のイコライザも搭載。さらに、アプリでアラームも設定可能。
なお、同アプリを使わずにAndroid標準のメディアプレーヤーで聴くことも可能。そのほか、iPhoneなど他のBluetooth機器とのペアリングも行なえる。
クレードルが左右に移動。前方にも傾けられるので装着しやすい | ダイヤルを回すとアジャスタが上下して、最適な位置にスマートフォンを装着できる |
アプリ「Fidelio」の画面 | インターネットラジオを聴くこともできる | 標準のメディアプレーヤーで音楽再生しているところ |
■ Fidelio for Android AS111
AS111にスマートフォンを装着 |
円形の筐体を採用した寝室向け小型モデル。「360度の全方向サウンドにより、音楽で空間を満たす」としている。アンプはモノラルで、出力は4W。スピーカーユニットにはネオジウムマグネットを搭載する。
前面に時計表示を搭載し、装着したAndroidスマートフォンと同期して時刻が自動設定される。2段階のディマーが可能な照明も底部に備える。また、装着したスマートフォンに着信があった場合に音楽を自動停止して、ノイズ発生を防ぐ「シールドテクノロジー」も採用する。
SN比は75dB。電源はACアダプタを使用し、消費電力は8W。外形寸法は171×171×67mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約600g。
円形の筐体を採用する | 底面のライトは2段階の明るさ調整が可能 | 主な特徴 |
■ AS140
AS140。側面にmicroUSBがあるスマートフォンも装着できる |
寝室向けで、プリセットのFMラジオも備えたモデル。「Fidelio」アプリのアラーム以外に、スピーカー本体でもアラーム設定が行なえ、2つの異なる時間を設定できる。スリープタイマーも搭載。時計はスマートフォンと自動で同期する。
ステレオミニの音声入力も備え、プレーヤーと有線接続して音楽再生することが可能。ステレオミニのケーブルも付属する。
アンプ出力は5W×2ch。SN比は55dB。エンクロージャはバスレフ式で、豊かな低域再生が行なえるという。電源はACアダプタを使用し、消費電力は35W。外形寸法は290×113×160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,400g。
天面に操作ボタン類を備え、アラーム設定などが可能 | 背面 | 主な特徴 |
■ Fidelio for Android AS351
電池駆動も可能なAS351 |
AC電源のほか、電池駆動にも対応し、持ち運べるモデル。電池駆動時は単3×4本を使用し、連続使用時間は8時間。ステレオミニ入力も備え、接続用のケーブルも同梱する。
内部に備えたバスパイプにより、深く引き締まった低域再生を実現。アンプ出力は5W×2ch、SN比は68dB。「シールドテクノロジー」も搭載し、スマートフォン着信時もノイズの発生を防ぐ。
ドック部以外にもUSB端子を備え、他のプレーヤーなどにUSB充電することが可能。外形寸法は271×130×90mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1,000g。
クレードル部 | 背面。給電用のUSB端子も備える | 主な特徴 |
■ Android/iPhoneドックスピーカーの成長に期待。ホームシアター向け製品も検討
コンシューマーライフスタイル事業部 事業部長の長谷川敦氏 |
同社は4月よりiPhone向けスピーカーの国内販売を開始。10月にはAirPlay対応など2製品を発表している。今回、iPhone向けモデルの好調を受けてAndroid向け製品の投入を決定。想定ユーザーは、20台後半~45歳男性のスマートフォン利用者としている。
コンシューマーライフスタイル事業部 事業部長の長谷川敦氏は、ドッキングスピーカーの市場について「数あるオーディオカテゴリの中でも、伸びていく分野。日本は規模が小さいが、伸びしろはある。iPhone/iPodもまだまだ伸びるので引き続き製品を出していくが、Android向け製品にも早く参入して、シェアを取っていきたい」とした。
今後の目標として、「ドッキングスピーカーでNo.1ブランドを目指す」、「『デザイン性』+『高音質』を提供する」としたほか、「ドッキングスピーカー市場での成功後、他のオーディオ市場へのビジネス拡大を視野に入れる」とし、ホームシアター製品や、一体型サラウンド製品などへの意欲も示した。
(2011年 11月 8日)
[AV Watch編集部 中林暁]