シャープ、Wチューナ+スカパー! HDのAQUOSブルーレイ
-「ちょっと戻っテレビ」搭載。長時間録画改善など
BD-W1100 |
シャープは、Blu-rayレコーダ「AQUOSブルーレイ」の新モデル4製品を3月25日に発売する。地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナ+スカパー! HDチューナのハイグレードシリーズはHDD容量1TBの「BD-W1100」と500GBの「BD-W510」の2モデル、かんたんシリーズは「BD-HW51」、「BD-H51」の2モデルで、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は6万円~10万円前後。
型番 | HDD | 地上/BS/110度 CSチューナ | スカパー! HDチューナ | 無線LAN | USB HDD録画 | 店頭予想 価格 |
BD-W1100 | 1TB | 2 | 1 | ○ | ○ | 10万円 |
BD-W510 | 500GB | 85,000円 | ||||
BD-HW51 | - | - | 75,000円 | |||
BD-H51 | 1 | - | 6万円 |
BD-W510 | BD-HW51 |
■ ハイグレードシリーズ「BD-W1100/W510」
BD-W1100 |
地上/BS/110度CSデジタルチューナを2基搭載するほか、スカパー! HDチューナを1基搭載し、スカパー! HDを含む3番組の同時録画が可能なレコーダ。BD-W1100は1TB HDDを、W510は500GB HDDを搭載する。
USB HDDへの録画にも対応し、新たにUSB HDDに直接録画が可能となった(従来モデルBD-W1000などは内蔵HDDからUSB HDDのダビングのみ)。USB HDDと内蔵HDDの相互ムーブにも対応する。
MPEG-4 AVC/H.264トランスコードによる録画も可能で、最高12倍の長時間録画が可能。ビットレートコントロールを最適化することで、画質を向上。シーン検出精度の向上により、動きの速いシーンや細かい風景の映像に多くのデータ量を割り当て、録画品質を向上した。
長時間録画モードで録画した番組をBD-R/REの容量ぴったりにダビングする機能も搭載。新たにHDD内のレート変換ダビングにも対応し、オリジナル映像を残しながらの、編集後番組ダビングなどが可能となった。このことにより、スカパー! HD(MPEG-4 AVC)で録画した番組もレート変換録画/ダビングが可能になる。
ニュースやスポーツなどの好みのジャンルの番組を自動更新録画する「最新上書き録画」も搭載。ニュースの場合、7時、9時など常に最新の番組のみを録画し、録画リストからすぐに呼び出せる。
最新上書き録画 | 上書き録画のジャンルを設定 |
ちょっと戻っテレビ |
また、視聴中で録画予約していない番組でもちょっと気になるシーンにさかのぼって視聴できる「ちょっと戻っテレビ」も搭載。これは視聴中の番組を常に一定時間録画することで、視聴中の番組の見逃した、聞き逃したシーンを呼び出せるもの。初期設定で30分/60分/90分が選べ、この機能をONにしている場合は、視聴中の番組を一定時間さかのぼって再生できる。リモコンの「前」ボタンを押すことで、「ちょっと戻っテレビ」画面を呼び出せ、シーンは約5分毎にサムネイル表示される。なお、チャンネルを変えると、前のチャンネルの分のバッファ時間は消去される。
BDドライブはBDXLに対応。「高速BDドライブメカ」を採用したことで、同じ倍速の記録メディア使用時でも、従来モデル(BD-W1000)よりダビング速度が約20%向上するという。さらに従来約1.5秒かかっていたディスクトレイオープン時間も約0.5秒まで短縮されている。
BDプレーヤー機能として、全機種Blu-ray 3Dの再生にも対応。さらに、無線LANアクセスポイント機能「Wi-Fiコネクト」も搭載。レコーダで録画した番組を、LAN接続対応の液晶テレビAQUOSや、スマートフォン「AQUOS PHONE」の対象モデルにワイヤレスで直接送信できる。
また、録画した番組だけでなく、放送中の番組をワイヤレス送信する「放送番組転送」機能も用意。例えば、BDレコーダが無い別室の液晶テレビAQUOSに、BDレコーダで受信したスカパー! HD番組をLAN経由で転送し、視聴することができる。YouTubeにも対応する。
HDMI出力やD3端子も装備。AQUOSとのHDMI接続時にレコーダのノイズリダクションを最適化して、微細ノイズを抑制する機能も搭載する。
■ かんたんシリーズ「BD-HW51」、「BD-H51」
BD-H51 |
BD-HW51は地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナモデル、BD-H51はシングルチューナモデルとなる。HDD容量はともに500GBで、BD-HW51のみUSB HDDへの録画に対応。USB HDDへの直接録画も可能となっている。
MPEG-4 AVC/H.264の長時間録画の画質改善や、HDD内レート変換ダビングなどの機能は上位モデルと同様に新搭載。「最新上書き録画」やキーワード自動録画も搭載する。視聴中で録画予約していない番組でもちょっと気になるシーンにさかのぼって視聴できる「ちょっと戻っテレビ」も搭載する。
また、音声ガイドと機能を絞ったメニューで操作を簡単に案内する「音声ガイド付き簡単メニュー」を搭載。リモコンの「簡単メニュー」ボタンから呼び出し可能となっている。0.9倍速の「ゆっくり再生」も新搭載した。BD-HW51のみYouTubeに対応する。
リモコン | 簡単メニュー |
型番 | BD-W1100 | BD-W510 | BD-HW51 | BD-H51 | |
HDD | 1TB | 500GB | |||
地上/BS/110度CS チューナ | 2 | 2 | 1 | ||
スカパー! HD チューナ | 1 | - | |||
3D | ○ | ||||
出力端子 | HDMI×1、D3×1、コンポジット×1、 アナログ音声×1、光デジタル音声×1 | ||||
入力端子 | コンポジット×1 | ||||
USB | 録画用×1、データ用×1 | 録画用×1 | - | ||
無線LAN | ○ | - | |||
消費電力 (待機時) | 33W(0.7W) | 30W(0.7W) | 29W(0.7W) | 30W(0.8W) | |
年間消費 電力量 | 約41kWh/年 | 約38.5kWh/年 | 約39.5kWh/年 | ||
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 430×236×58mm | 430×238×58mm | |||
重量 | 約3.5kg | 約3.3kg | 約3.2kg |
(2012年 2月 28日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]