JVC、フルレンジウッドコーン搭載コンポ「EX-S1000」

-低域などを強化したベーシックモデル。69,800円


EX-S1000

 JVCケンウッドはビクターブランドのウッドコーンオーディオシステム「EX-S1000」を7月上旬より発売する。直販サイト「ビクターダイレクト」限定の製品となっており、直販価格は69,800円。

 ウッドコーンのフルレンジユニットを搭載するスピーカーと、DVD/CD/ラジオチューナ搭載のメインユニットで構成するコンパクトオーディオシステム。フルレンジモデルのコンパクトサイズを踏襲しつつ、ウッドコーンスピーカーの発売から10年間かけて蓄積した高音質化技術を投入したという。

 スピーカーには、8.5cm径ウッドコーンのフルレンジユニットを搭載。エンクロージャのフロントと天板、底板にはチェリーの天然無垢材を使用している。メインマグネットは従来機より大型化し、低域の強化を図っている。

 メインユニットは、DVDオーディオ/ビデオや音楽CDに加え、DVD±R/RWやCD-R/RWなどの再生も可能。DVD-R/RWのCPRMディスクも再生できる。再生対応フォーマットはMPEG-1/2動画と、MP3/WMA/WAV音楽、JPEG静止画。AM/FMラジオも内蔵し、FM 30局、AM 15局のプリセットが可能。

 デジタルアンプ「DEUS」を搭載し、出力は最大30W×2ch。電源部、アンプ部、各ブロックをシールドすることで相互干渉を防いでいる。

 従来製品の高音質化ノウハウも投入。筐体は3点支持のインシュレータを採用し、重厚で明瞭度の高い低音を再現。天板の固定には銅ワッシャー、リア部にはアルミワッシャーと銅ワッシャー、内部には真鍮ニッケルメッキワッシャーと銅ワッシャーという異種金属の組み合わせにより共振を分散させ、高域のひずみ感の改善や解像度の向上、前後に広い音場空間を実現したという。

 そのほか、電源回路の電解コンデンサやPPコンデンサも個別に振動対策を施している。DVDメカ取付けネジ及び回路基板の取付けネジには銅メッキを付加して振動を抑制。シャーシアースの構造も見直し、音抜けと音の透明感が向上したという。

 デジタル圧縮で欠落した音楽情報を独自のアルゴリズム処理で再生成する独自の高音質化技術「K2テクノロジー」も搭載。これまでよりも解像感を向上させるため、K2回路の周辺定数をEX-S1000の特性に合わせて、新たに最適化している。

 音声出力として光デジタルとサブウーファ、ヘッドフォンを各1系統装備。映像出力はD2とS映像、コンポジットが各1系統。音声入力はアナログ1系統。消費電力は35Wで、待機時は0.7W。外形寸法と重量は、メインユニットが232×269×100mm(幅×奥行き×高さ)、3.1kg。スピーカー部が120×246×161mm(同)、1.7kg。リモコンやFM/AMアンテナなどが付属する。

 なお、6月8日~27日の期間限定で、スピーカースタンドや14枚のクラシックCDを同梱したスペシャルセットを販売する予約キャンペーンも実施。同じく直販サイトのビクターダイレクトで受け付けており、直販価格は74,800円。このセットには、スピーカースタンドの「LS-EXA3」と、クラシック「ベスト・オブ・ベスト」シリーズの「モーツァルト」、「クラシック・ピアノ」、「ザ・クラシック」の3パッケージ(全14枚203曲)が含まれている。



(2012年 6月 8日)

[AV Watch編集部 中林暁]