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DYNAUDIO、無線ハイエンドスピーカー「Xeo」を秋発売

−PCやCD、スマホの音を無線伝送。ペア約15万円から


右からブックシェルフタイプの「Xeo 3」、トールボーイの「Xeo 5」

 DYNAUDIO JAPANは、ワイヤレススピーカー「Xeo」(シオ)を今秋に発売する。単体のトランスミッタと、受信機を内蔵したスピーカーがセットになっており、予定価格はブックシェルフタイプの「Xeo 3」が15万円前後、トールボーイの「Xeo 5」が27万円前後。トランスミッタを省いたスピーカー単体での販売も予定しており、その場合はセットモデルよりも1〜2万円程度低価格になる予定。

 カラーリングはホワイトピアノと、ブラックピアノの2種類を用意する。

 コンパクトなトランスミッタと、受信機内蔵のスピーカーをセットにしたシステムで、CDプレーヤーやポータブルプレーヤー、PCなどをトランスミッタに接続。入力された音を、2.4GHz帯の非圧縮伝送でスピーカーへと送信。スピーカーには受信機とアンプが内蔵されており、そのまま再生できるシンプルなシステムとなっている。


左がブックシェルフ「Xeo 3」、右がトールボーイ「Xeo 5」 ブックシェルフタイプの「Xeo 3」 「Xeo 3」のブラックピアノモデル

 ワイヤレス送信の規格は独自規格(HI-END SHOW TOKYO 2012 SPRINGの参考展示時はkleerと説明されていた)。16bit/48kHzで送信する。入力信号としては24bit/48kHzまで対応する。通信可能距離は約50m。

 トランスミッタには3系統の入力を装備。1系統目はアナログで、ステレオミニとアナログRCA端子を用意。2系統目は光デジタル、3系統目はUSBとなる。USB接続は、Windows/Macどちらにも対応し、専用ドライバなどをインストールせずに使用できる。USB接続時はUSBバスパワーで動作するが、その他の入力では付属のACアダプタを使う必要がある。

セット販売されるトランスミッタ。筐体はコンパクト。3系統の入力を備えている

 大きな特徴として、1台の送信機で、3セットまでのスピーカーが利用できる。スピーカーの背面にRoom 1/2/3の切り替えスイッチを用意しており、置かれる部屋に合わせて切り替える。スピーカーにはリモコンが付属しており、同じRoomに設定されたスピーカーは、1つのリモコンから電源のON/OFF、ソースの切り替え、ボリューム調整、ミュートの操作が可能。2台のステレオスピーカーだけでなく、例えば同じ部屋に5台のスピーカーを置き、その全てを「Room 1」に指定しておけば、1つのリモコンで5台のスピーカーを制御できる。

 送信機からは、Room 1/2/3の全てに対し、全ての入力ソースからの音がワイヤレスで同時送信されており、スピーカー側で受信したい音を選ぶ形になる。

Xeo 5の背面 Xeo 3の背面 背面の切り替えスイッチをアップにしたところ
スピーカー付属のリモコン。ソース選択や、接続する送信機の設定などがリモコンから行なえる

 例えば、1階のリビングに「Xeo 5」をステレオ(2台)で配置し、背面のスイッチを「Room 1」に設定。2階の書斎に置いた「Xeo 3」は「Room2」にする。トランスミッタの光デジタル入力に接続したCDプレーヤーの音をリビング(Room 1)で、USBに接続したPCの音を書斎(Room 2)でと、違う部屋で違うソースが楽しめる。それぞれの部屋でソース選択が可能であるため、1階と2階で、同じCDプレーヤーの音を出す事もできる。

 これに加え、リモコンにはトランスミッタの切り替えボタンもA/B/Cの3つを用意。別のトランスミッタに接続し、その音を出力する事も可能。


使用イメージ。Room 1ではXeo 5をステレオで、Room 2と3では、Xeo 3を片方ずつ、モノラルでBGM的に使用 Xeo 3を6台、大きな部屋に配置。モノラルに設定し、BGMとしてパーティーなどで活用する

 なお、各スピーカーは10分間無信号状態が続くと自動的にスタンバイモードになり、信号が入ると自動的に電源がONになる。これとは別に、リモコンから電源をOFFにする事も可能だが、その場合は信号入力があっても自動で電源ONにはならず、リモコンからONにする形となる。



■スピーカーとしての仕様

 ブックシェルフの「Xeo 3」、トールボーイの「Xeo 5」どちらも、27mm径のソフトドームツイータを採用。ウーファは14.5cm径で、独自開発のMSP(ケイ酸マグネシウム・ポリマー)製コーンを使っている。Xeo 5はダブルウーファ仕様。

 どちらもDSPを内蔵しており、クロスオーバーネットワークの処理をDSPで行ない、ウーファとツイータ用に個別のデジタルアンプを内蔵・ドライブしている。これにより、コイルやコンデンサを使ったネットワークを省き、音質向上に寄与しているという。アンプの出力はツイータ用が50W、ウーファ用が50W。

 エンクロージャはリアバスレフ。再生周波数帯域はXeo 3が48Hz〜22kHz、Xeo 5が36Hz〜22kHz。消費電力は最大76W、待機時消費電力は、ネットワーク機能が働いている状態で0.6W。外形寸法と重量は、Xeo 3が170×246〜262×281mm(幅×奥行き×高さ)で6.4kg、Xeo 5が170×260〜275×922mm(同)で16.7kg。

 トランスミッタの外形寸法は120×90×32mm(幅×奥行き×高さ)、重量は148g。



■「世界初のワイヤレスハイエンドオーディオ」

DYNAUDIOグループのCEO ウィルフリート・エーレンホルツ氏

 DYNAUDIOのショウルーム「on and on」で行なわれた発表会には、DYNAUDIOグループのCEO ウィルフリート・エーレンホルツ氏が登壇。製品のプレゼンテーションと、試聴デモを行なった。

 エーレンホルツ氏はXeoシリーズが、同社が従来からターゲットとしているオーディオファンだけでなく、スマートフォンやポータブルオーディオとイヤフォン/ヘッドフォンで音楽を楽しんでいるような、幅広い、音楽好きの全ての人をターゲットにした製品である事を強調。

 無線LAN環境や複雑なネットワーク設定などが不要で、手軽に使える事をアピールすると共に、サウンド面ではハイファイのクオリティを持っている事にも触れ、「ハイエンドサウンドとワイヤレスの利便性を併せ持った、世界初のワイヤレスハイエンドオーディオ」と紹介した。

 さらに、新機軸の製品だが、同社が長年培ってきた伝統的なスピーカー技術と、10年以上蓄積してきたというDSPやデジタルアンプの技術を組み合わせている事も強調。PCやポータブルオーディオプレーヤーがあれば、CDプレーヤーやアンプを追加せずに、ピュアオーディオクラスの音質が楽しめる、リーズナブルなシステムでもあると語った。

 なお、ワイヤレスオーディオではAppleのAirPlayも話題だが、エーレンホルツ氏によれば「AirPlayでは、ワイヤレスで音楽を受け取り、音を出す最終的な機器でないとアップルから認可が受けられない。Xeoのトランスミッタの場合、AirPlayで受け取った音楽を、スピーカーに再びワイヤレスで送信する仕様なので、アップルが方針を変えない限り、対応はできない」とのこと。AirMac Expressとトランスミッタをアナログ接続する事で、iPhoneなどからの音楽も再生できる事をデモでアピールした。


iPod用トランスポートやAirMac Expressなど、様々な機器と接続してデモが行なわれた 試聴の様子

(2012年 6月 21日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]