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ソニー、NEX-5R/6の年内国内発売を予告。新カメラ発表会

−フルサイズ3機種をアピール。フルサイズNEXも検討


NEXシリーズのラインナップは4機種に

 ソニーは12日、35mmフルサイズのイメージセンサーを搭載したデジタル一眼カメラ「α99」や、レンズ交換式ビデオカメラ「NEX-VG900」、コンパクトデジカメ「DSC-RX1」などの新製品発表会を開催。さらにその中で、ミラーレスのNEXシリーズデジタルカメラの新モデルとして、海外向けに発表した「NEX-5R」と「NEX-6」の2機種を、日本国内でも年内に発売する事を明らかにした。

 「α99」、「NEX-VG900」、「NEX-VG30」、「DSC-RX1」の詳細は、各記事で紹介している。


型番 種類 特徴
NEX-VG900 Eマウントレンズ交換式
ビデオカメラ
フルサイズセンサー搭載
NEX-VG30 電動ズームレンズ付きも
DSC-RX1 コンパクトデジタルカメラ コンデジでフルサイズ
ツァイス35mm F2レンズ
α99 デジタル一眼カメラ フルサイズセンサー搭載
高精度なデュアルAF

 「NEX-VG900」は、Eマウントのレンズ交換式ビデオカメラながら、フルサイズの撮像素子を採用しているのが特徴。フランジバックの短さを活かし、マウントアダプタを使って様々なレンズを装着。フルサイズセンサーを活かした動画撮影ができる。APS-Cセンサーを搭載し、電動ズームレンズセットモデルも用意する「NEX-VG30」も発表された。

 「α99」は、フルサイズの素子に像面位相差AFセンサーを搭載。さらに、通常の位相差AFセンサーも内蔵し、2つのAFでより高速・高精度なAFを実現したデジタル一眼カメラのハイエンドモデル。

NEX-VG900 NEX-VG30 α99

 「DSC-RX1」は、コンパクトデジカメのサイバーショットシリーズながら、フルサイズのセンサーを搭載した製品。35mm F2のツァイスレンズを採用した、高級コンパクトカメラと位置付けられている。

DSC-RX1


■NEXのミラーレス2機種を年内に国内発売

NEX-5R

 発表会の中では、これらの機種に加え、ミラーレスのNEXシリーズに関する新情報も発表。8月29日に海外で発表された「NEX-5R」と、9月12日に海外発表されたばかりの「NEX-6」(米国での価格は850ドル)の2機種が、年内に日本国内でも発売されるという。

 この2モデルを追加する事で、NEXのデジタルカメラはNEX-F3、NEX-5R、NEX-6、NEX-7という4モデルのラインナップとなる。

 「NEX-5R」は、ドイツで開催された「IFA 2012」で発表されたもので、APS-C相当の有効1,610万画素CMOSセンサーを搭載。最大1,920×1,080ドットのAVCHD動画撮影にも対応。「Fast Hybrid AF」と呼ばれるAF機構を採用し、位相差検出で高速に測距、コントラスト検出でピントを追い込むという。

 「NEX-6」は、同じくAPS-Cの1,610万画素Exmor APS HD CMOSセンサーを搭載。NEX-5Rとの違いとして、NEX-7のような有機ELファインダー(0.5型/約236万画素)を内蔵しているのが特徴。位相差AFとコントラストAFを併用する「Fast Hybrid AF」も備えている。


NEX-6。有機ELファインダーを備えている
PlayMemories Camera Appの紹介スライド

 これら、「NEX-5R」と「NEX-6」に共通する特長として、カメラ本体に無線LAN機能を内蔵。「PlayMemories Camera App」というサービスに対応している。これは、スマートフォンのようにアプリを「PlayMemories Camera App」からダウンロードし、カメラにインストールする事で、機能拡張ができるもの。必要なアプリを入れていく事で、ユーザーの好みに合わせたカメラに仕立てる事ができる。

 具体的には、カメラの無線LAN、もしくはUSBでカメラとPCを接続してアプリをダウンロード/インストールする。利用にはSony Entertainment Network(SEN)のアカウントが必要。アプリは「Picture Effect+」、「Bracket Pro」、「Multi-Frame NR」、スマートフォンからの操作を可能にする「Smart Remote Control」、「Direct Upload」などを用意。今後も順次追加していくという。

 なお、アプリ追加以外にも、無線LANを使い、「PlayMemories Mobile」アプリをインストールしたスマートフォン/タブレットからカメラ内にアクセス。静止画や動画をワイヤレス転送する事も可能。画像をPCに無線転送したり、DLNA対応テレビからワイヤレスで再生する事もできる。




■Eマウントの新しいレンズも

Eマウントの新レンズもスライド写真で示された。最前列の黒いレンズ3つが新モデル

 なお、海外ではEマウント用の新レンズも発表されている。電動ズームの「16-50mm F3.5-5.6」(SELP1650/350ドル)と、単焦点の「35mm F1.8」(SEL35F18/450ドル)、超広角ズーム「10-18mm」(SEL1018/850ドル)。「16-50mm F3.5-5.6」には「dual-function ring」を備えており、電動ズーム機能と、マニュアルフォーカス操作に使う事ができる。

 この中で、「16-50mm F3.5-5.6」(SELP1650)はNEX-6のキットレンズでもあるため、NEX-6と共に国内での年内発売が予定されている。これ以外のレンズは現在のところ未定。




■NEXのミラーレスでフルサイズモデル登場の可能性は?

業務執行役員SVP デジタルイメージング事業本部の石塚茂樹本部長

 12日の発表会で35mmフルサイズの撮像素子を搭載したビデオカメラ/一眼カメラ/コンパクトデジカメを発表。特に、ビデオカメラのVG900は、Eマウントながらフルサイズのセンサーを備える異色のモデルとなっており、Eマウントにフルサイズの素子が搭載できる事を示したモデルとも言える。

 今後、NEXのミラーレスデジカメシリーズに、フルサイズの撮像素子を搭載したモデルが登場する可能性について、業務執行役員SVP デジタルイメージング事業本部の石塚茂樹本部長は「NEXシリーズのコンセプトは、一眼画質を小型化するという事にある。フルサイズは大きさの面で現在採用していないが、技術的には検討しており、今後のチャレンジにはご期待いただいてもよろしいかと思う」と答えた。


会場内には作例プリントも多数展示。フルサイズの素子を活かしたボケ味や高感度撮影時のノイズの少なさなどをアピールしていた。一番左はRX1で撮影したもの


■自社開発デバイスで成長カテゴリを強化

中央が石塚本部長

 石塚本部長は、民生用デジタルイメージング製品のグローバル市場について、「金額ベースではほぼフラットに推移しているが、ビデオカメラや普及価格帯のコンパクトデジタルカメラは減少している。一方で、デジタル一眼レフや、デジタル一眼ミラーレス、高級コンパクト、高倍率コンパクトデジカメは成長が著しい」と分析。

 その上で、普及価格帯のコンデジとビデオカメラを「成熟カテゴリ」、前述の成長著しい製品を「成長カテゴリ」と分類。成熟カテゴリのビデオカメラでは、プロジェクタ内蔵や強力な手振れ補正機能など、新機能提案により40%というトップシェアを堅持。普及価格のコンデジについては、新興国での数量増を目指すという。

 成長カテゴリでは、高付加価値商品群を強化。自社開発デバイスの強化による高画質や、社内の業務用領域との協業強化、ネットワークを活用した新しい映像や写真の楽しみ方提案といった要素を挙げ、これらを踏まえた新商品として、「NEX-VG900」、「DSC-RX1」、「α99」などを発表。フルサイズのセンサーや、レンズ、映像処理回路のBIONZなど、自社開発デバイスが随所に使われ、強力な機能を実現している事をアピールした。


民生用デジタルイメージング製品のグローバル市場の状況 成熟カテゴリと、成長カテゴリに分類

(2012年 9月 12日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]