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KDDI、BDレコーダ映像を外出先スマホで視聴「Remote TV」

映像はアナログ、機器連携はHDMI CEC。直販19,800円

Remote TV

 KDDIは、Blu-ray Discレコーダの放送中番組や録画番組をスマートフォンやタブレットなどから視聴可能にする小型STB「Remote TV」を2月23日より発売する。価格はオープンプライスで、auショップなどにおける直販価格は19,800円。

 BDレコーダで受信、録画したデジタル放送(地上/BS/110度デジタル)を家庭内や、3GやLTEのモバイルデータ通信を介してスマートフォンやタブレット、パソコンなどで視聴できる。無線LAN環境であればより高画質な映像を楽しめるという。

 レコーダとRemote TVは、アナログビデオ/音声とHDMIで接続。レコーダからの映像はアナログビデオ/音声出力を利用し、レコーダの制御にHDMIのCEC(家電コントロール)信号を利用する。HDMI映像出力には著作権保護がかかっており、そのまま無線で出力できない。そのため、映像/音声はアナログ信号を利用する。端子はAV入力×1と、HDMI入力×1、HDMI出力×1、マイクロUSB。

 レコーダと、Remote TVはアナログビデオとHDMIで接続し、Remote TVのHDMI出力をテレビに接続するのが、基本的な機器設置イメージ。映像/音声はアナログビデオ経由で入力し、HDMIで送られてくるコントロール信号のみRemote TVで処理する。Remote TVのHDMI出力からは、コントロール信号だけでなく映像/音声もそのまま出力する。

前面
背面
利用イメージ
前面
背面
HDMI入出力を装備。映像はアナログ
Remote TVを接続したDIGAをスマートフォンから操作

 出力解像度は854×480ドット。IEEE 802.11b/g/nの無線LANも搭載し、「かんたん接続」やWPSにより無線設定が行なえる。外形寸法は100×100×33mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約250g。HDMIケーブルとAVケーブルが同梱される。

 対応視聴端末は、タブレットやスマートフォンのほか、PC/Macにも対応。タブレット/スマートフォン用アプリ「Remote TV(au)」は、Android 2.3以降に対応する。PC/Mac用アプリはauホームページで提供し、PCはWindows Vista/7/8、MacはMac OS X 10.5以降。なお、iOSへの対応については、「検討しており、確定次第案内して行きたい」とのこと。

 アプリとRemote TVの認証は、本体背面の機器IDとパスワードを利用。最大5台までのデバイスを登録可能となっている。ただし、同時にRemote TVを利用できるデバイスは1台のみ。アプリにはレコーダの出力画面をそのまま表示し、再生操作だけでなく、メニュー遷移や設定などレコーダのほぼ全ての操作が行なえる。対応のBDレコーダは、アナログ出力を備えたパナソニック、シャープ、ソニー、東芝、三菱の製品(一部製品を除く)。

Remote TVアプリの操作画面
Remote TVのコンセプト
スマートフォンの操作画面例

 なお、「Remote TV」は機器購入費用以外、利用に関する基本使用料等の追加費用は不要となっている。auの推進するau IDによる各種ネットワークサービスとの連携は無いが、「マルチデバイス戦略の一環で、お客様に望まれているところ、満足度を高めるための製品。スマートフォンユーザーがより便利に使える環境を構築するための製品」と説明している。

(臼田勤哉)