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ソニー、光学20倍で最小/最軽量のサイバーショット「WX300」

1,200mm望遠の「HX300」、10m防水&強力マクロ「TX30」も

「DSC-WX300」のブラックモデル

 ソニーは、光学20倍ズームを搭載し、世界最小・最軽量を実現したというコンパクトデジタルカメラ「DSC-WX300」を発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33,000円前後。ホワイト(W)とブラックモデル(B)が3月15日発売、レッド(R)、ブラウン(T)、ブルーモデル(L)が4月5日発売。

 さらに光学50倍、35mm換算で1,200mmの望遠撮影も可能な「DSC-HX300」も3月8日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は53,000円前後。カラーはブラックのみ。

 また、高いマクロ撮影機能を備え、10m防水も実現した薄型デジカメ「DSC-TX30」を4月5日に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,000円前後。カラーはシルバー(S)とオレンジ(D)。

DSC-WX300

 20倍以上の光学ズームを搭載したコンパクトデジタルカメラとして、世界最小・最軽量を実現したというモデル。外形寸法は96×25.7×54.9mm(幅×奥行き×高さ)で、最薄部は20.3mm。重量は本体のみで約139g、バッテリやメモリースティック デュオを含めると約166g。

 このサイズで20倍の光学ズームを実現。焦点距離は35mm換算で、25~500mm(静止画4:3時)、27~540mm(静止画16:9時)。動画撮影時はアクティブ手ブレ補正機能(電子式と光学式の併用)が利用でき、利用した場合の焦点距離は33~840mm(動画4:3時)、27~690mm(動画16:9時)となる。F値は3.5~6.5のソニーGレンズ。

 20倍にズームした時でも、HX30Vと比べて約2倍手ブレに強くなったという。さらに、20倍ズーム時でもAFが高速で、最速0.14秒、望遠側でも0.17秒で合焦。HX30Vと比べ、約3.6倍速くなったという。

レンズを収納したところ
光学20倍ズームレンズを備えている
カラーバリエーション
左から、レッド、ブラック、ホワイト、ブラウン、ブルー

 撮影補助機能も強化。シーンに合わせ、カメラ側が最適なモードを選んでくれる「プレミアムおまかせオート」機能は、モードの種類が昨年モデルの33パターンから、44パターンに増加。暗い場所での被写体ブレに強いモードが追加されている。さらに、フラッシュ撮影時に、カメラが自動でISO感度を最適にして、背景まで明るく撮影できる「アドバンスフラッシュ」モードも利用可能。

 撮像素子は有効約1,820万画素の1/2.3型Exmor R CMOS。ISO感度は80~12800まで。360スイングパノラマや、健康的でなめらかな肌に修正してくれる「ビューティーエフェクト」なども搭載する。

 動画撮影はAVCHD Ver2.0とMP4に対応。AVCHDでは、1080/60i/24Mbpsの「24M FX」、17Mbpsの「17M FH」、1,440×1,080/60i/9Mbpsの「9M HQ」から選択可能。MP4では、「12M」(1,440×1,080/30fps/12Mbps)、「6M」(1,280×720/30fps/6Mbps)、「3M VGA」(640×480/30fps/3Mbps)から選べる。

3型の液晶モニタを搭載
レッドモデル
内部のイメージ

 無線LAN機能も備えており、スマートフォンに対応アプリをインストールすれば、スマホからカメラを制御してシャッターを切ったり、構図の確認が可能。カメラで撮影したデータをスマートフォンに転送できるほか、スマホからだけでなく、カメラ側からでも転送データを選べるようになった。

 液晶モニタは3型、46万画素のクリアフォト液晶。付属バッテリ「NP-BX1」使用時の静止画撮影枚数は約500枚。動画の実撮影時間は約80分(MP4 12Mモードでは約15分、ファイルサイズ2GBによる制限)。記録メディアはメモリースティックPRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCの両方に対応。

専用ジャケットケース「LCJ-WD」も3月15日に発売する。価格は3,255円。ブラック、ブラウン、ホワイト、レッドの4色を用意する

DSC-HX300

 有効2,040万画素、1/2.3型Exmor R CMOSセンサーを搭載したモデル。レンズはカール・ツアイス バリオ・ゾナーT*で、焦点距離は24~1,200mm(静止画4:3時)、26~1,300mm(静止画16:9時)。光学50倍ズームとなっている。全画素超解像ズームを利用する事で、100倍のズームも可能。ISO感度は80~12800。

DSC-HX300

 手ブレ補正機能は光学式。動画撮影時は、電子式と光学式を組み合わせたアクティブモードの手ブレ補正が利用できる。利用した場合の焦点距離は、28~1,850mm(動画16:9時)、34.5~2,300mm(動画4:3時)。

 従来の光学式手ブレ補正は、レンズの後方にある小さなレンズ群を動かす事で、手ブレを補正していたが、HX300のレンズでは2群防振を採用。前方の大きなレンズ群を動かす事で、手ブレを補正するもので、大きなレンズを動かす困難を独自の技術で解決。光学性能を維持したまま、高い防振能力を持たせているほか、補正エリアも、従来モデル「HX200V」と比べ、約2.7倍拡大している。AFは最速で0.15秒、望遠側でも0.22秒で合焦可能。

DSC-HX300
内部イメージ

 動画にも対応し、AVCHD 2.0/MP4での撮影が可能。AVCHDでは、「28M PS」(1080/60p/28Mbps)、「24M FX」、「17M FH」(1080/60i/17Mbps)、「9M HQ」(1,440×1,080/60i/9Mbps)が選択可能。MP4では、「12M」(1,440×1,080/30p/12Mbps)、「6M」(1,280×720/30p/6Mbps)、「3M VGA」(640×480/30p/3Mbps)が選べる。

 プレミアムおまかせオート機能や、電子水準器、360スイングパノラマなどの機能を搭載。液晶モニタは92万画素の3型で、チルト対応。記録メディアはメモリースティックPRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCの両方に対応。リモコン三脚や、別売アクセサリの制御が可能なマルチ端子を装備する。

 付属バッテリでの静止画撮影可能枚数は約310枚。動画の実撮影時間は約50分(MP4 12Mモードでは約15分。ファイルサイズ2GBによる制限)。

 外形寸法は129.6×103.2×93.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみで約623g。バッテリとメモリースティック デュオを含めると約650g。

液晶モニタは92万画素の3型で、チルト対応
上から見たところ。マイクを内蔵している

DSC-TX30

 防水性能を備えた光学ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラとして、世界最薄を実現したというモデル。外形寸法は96.4×15.4×59.3mm(幅×奥行き×高さ)、最薄部は14.4mm。重量は本体のみで約125g、バッテリとメモリースティック マイクロ込みで約140g。記録メディアはメモリースティック マイクロ、microSD/SDHC/SDXCの両方に対応する。

カラーはシルバーとオレンジの2色
防水機能も備えている

 IPX 8相当の防水機能を備え、水深10mで60分までの撮影が可能。IP6Xの防塵機能、1.5mからの落下テストもクリアしている。

 撮像素子は1/2.3型Exmor R CMOSで、有効画素数は約1,820万画素。レンズはカールツァイス バリオ・テッサーで、光学5倍ズーム。35mm換算の焦点距離は26~130mm(静止画4:3時)、28~140mm(静止画16:9時)。手ブレ補正は光学式で、動画撮影時は光学と電子式を組み合わせたアクティブモードが利用可能。このモードを使った場合の、焦点距離は30~150mm(動画16:9時)、37~185mm(動画4:3時)となる。全画素超解像の10倍ズームも利用可能。

 強力なマクロ撮影モード「拡大鏡プラス」を備えており、1cmまで被写体に寄れ、デジタルズームの併用で撮影倍率最大15倍を実現。全画素超解像技術を使い、1,800万画素での記録ができる。

 また、被写体にカメラを近づけると被写体が暗くなりがちだが、レンズの両脇にLEDライトを搭載。これが「拡大鏡プラス」時にはリングライトのように光り、被写体を照らしてくれる。

レンズの両脇にLEDライトを搭載
モニタは有機ELの3.3型

 撮影補助機能としてプレミアムおまかせオートを搭載。360度スイングパノラマ、ピクチャーエフェクト、ビューティーエフェクトなども備えている。アドバンスフラッシュ機能も備えている。モニタは有機ELの3.3型。

 付属バッテリでの撮影可能枚数は約250枚。動画の実撮影時間は約30分(MP4 12Mモードでは約15分。ファイルサイズ2GBによる制限)。

(山崎健太郎)