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'12年映像ソフト市場でBD金額構成比が31%に。GfK調査
音楽ジャンルが数量/金額とも増加。全体は7年連続マイナス
(2013/2/27 15:08)
ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK)は27日、2012年のBlu-ray/DVDなどセル映像ソフトの販売動向を発表。セル映像ソフト市場全体は5,161万枚/2,202億円で、数量は前年比9%減、金額は同4%減と、7年連続のマイナスを記録。このうちBDソフト市場は、数量が前年比11%増、金額は同16%増で、成長率は前年より緩やかになったものの2桁増を維持。市場規模は682億円に拡大した。
販売チャネル別では最大のEコマースが構成比を伸ばし、金額ベースでは51%。続いてメディアストアが29%、家電量販店が9%。ジャンル別の数量構成比では音楽が27%(前年比4ポイント増)、洋画が27%。音楽ジャンルは金額構成比でも33%(同6ポイント増)を占め、数量・金額ともに前年を上回る成長率を示した。邦アニメは24%とほぼ前年並みだった。
メーカー(発売元)別シェアは、数量ではワーナー・ホーム・ビデオ、金額ではエイベックスが首位。ディストリビューター(販売元)シェアでは、数量/金額ともにソニーミュージックが首位を維持。
Blu-rayソフト市場は数量が前年比11%増の1,282万枚で、金額は同16%増の682億円。映像ソフト全体に占めるBDソフトの割合は金額ベースで31%。作品ジャンル別の金額構成比では、邦アニメが46%を占め、最大ジャンルを維持。洋画は19%、音楽が前年比7ポイント増の18%。チャネル別金額構成比は、Eコマースが65%。メディアストアは17%、家電量販店は13%だった。
GfKは2013年通年の見通しについて、「映像ソフト市場の漸減傾向は続く。音楽BD比率の増加や劇場公開アニメのラインナップ拡充などで、BDソフト市場は引き続き成長すると見られるが、市場全体の縮小傾向は相殺できず、前年をやや下回る水準になる。また、スマートフォンやタブレット市場の拡大はVOD(ビデオオンデマンド)やストリーミング映像配信サービスを活性化するが、セル市場への影響は限定的。話題性が映像コンテンツ全体への需要喚起に結びつくことが期待される」としている。