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ソニー、音楽演奏の撮影に特化したビデオカメラ
広角レンズ/X-Yマイクでメンバー全員高音質録画
(2013/10/10 13:04)
ソニーは、音楽を演奏をしている様子を撮影する事に特化した、アマチュアミュージシャン向けのビデオレコーダ「HDR-MV1」を11月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。
楽器を練習している様子、ライブハウスでの本番、リハーサルの模様などの撮影に使う事を想定したビデオカメラ。ハンディカムで培った撮像素子や高画質録画技術、狭い部屋やスタジオでもメンバーが全員撮影できる広角レンズ、さらにPCMレコーダの高音質録音技術も投入したという。
撮像素子は1/2.3型の裏面照射型Exmor R CMOSで、総画素数は1,680万画素、動画撮影時の有効画素数は840万画素。レンズはカールツァイスのテッサーで、120度の広角撮影が可能。35mm換算での焦点距離は18.2mm、開放F値は2.8。
記録メディアはメモリースティックマイクロ、microSD/SDHC/SDXCに対応。PCとの親和性や撮影後のアップロードなどを想定し、記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264のMP4を採用。解像度は1,920×1,080/30p、1,280×720/30pから選択できる。
PCMレコーダでも採用されているXYステレオマイクを全面に装備。センター位置の集音性が高いマイクになっており、音楽録音向けの配置になっている。なお、マイクの向きは変更できない。
マイクから出力されたアナログ信号をアンプで増幅する部分にこだわりの設計を投入。音質を高めているという。増幅した音声はA/D変換でデジタル信号化され、プロセッサでで圧縮される。録音モードは動画撮影時にAAC/48kHz/128kbps、リニアPCM 16bit/48kHzの2種類から選択できる。デフォルトはAAC。リハーサルではAACを、本番ではリニアPCMといった使いわけができる。
また、映像を撮影せず、音声のみでリニアPCM 16bit/48kHzで録音する事も可能。長時間の練習において、音声のみを残したい時に利用するという。
側面に2.7型、23万画素のクリアフォト液晶を採用。バリアングルではなく、主に撮影後の映像チェックでの利用を想定。IEEE 802.11b/g/nの無線LANを内蔵し、NFCにも対応。スマートフォンのPlayMemories Mobileアプリを使い、カメラと連携。カメラがとらえている映像をスマートフォンからチェックし、録画のスタート/ストップもスマホから操作できる。これにより、メンバーが楽器を構えて演奏する配置になった状態で、スマホの操作で録画を開始し、演奏をスタートする事ができ、メンバーがカメラの元に行かなくて済む。
撮影後の映像はYouTubeやFacebookなどにスマートフォンからアップロード可能。なお、AAC音声で撮影した動画は、スマートフォンでの再生が可能だが、リニアPCM音声の動画はスマホ再生はできない。しかし、スマホへの転送・アップロードは可能。動画ファイルの管理・編集・SNSへのアップロードが手軽にできるという専用ソフト「MVR studio」を無料で提供予定。残響音を演出できるリバーブ効果など、音のエフェクト機能も搭載するという。ソフトはWindows Vista以降、Macintosh OS X 10.7以降に対応予定。発売後に専用サイトからダウンロードする形となる。
オーディオレベルメーターや、ライブハウスなどの暗い場所での撮影時に邪魔にならないように液晶モニタをOFFにして録画する機能なども搭載。ライン入力兼マイク入力端子も備えており、外部マイクも利用できる。
その他にも、HDMIマイクロ出力端子、USB端子、ヘッドフォン出力も装備。バッテリはNP-BX1が付属。リニアPCMの動画撮影の場合、約2時間10分の録画ができる。外形寸法は27×116.5×70.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約140g、付属バッテリ(NP-BX1)を含めて約165g。