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キヤノン、自分撮り特化した新カメラ「iVIS mini」
広角&床置で“踊ってみた”を手軽に。29,980円
(2013/9/2 14:00)
キヤノンは、動画投稿サイトなどにアップするダンスや歌唱の撮影など、“自分撮り”を快適に行なえる新コンセプトのビデオカメラ「iVIS mini」を9月中旬に発売する。直販サイトのキヤノンオンラインショップ限定販売となり、直販価格は29,980円。カラーはブラックとホワイト。
胸ポケットに収まる薄型・コンパクトサイズのビデオカメラ。対角画角が動画(16:9)撮影時約160度、静止画(4:3)撮影時約170度、35mm換算の焦点距離が動画時約16.8mm、静止画で約15.4mmという広角レンズを搭載。さらに、2.7型のバリアングル液晶も装備。底部に角度可変式のスタンドを備え、床に置いて、見上げるように無人で広角撮影が可能。バリアングル液晶で、撮影映像を確認しながら、1人でも快適に“自分撮り”ができるカメラ。
無線LAN機能も搭載し、スマートフォンとの連携も可能。YouTubeやニコニコ動画などに、踊ったり、歌ったりした映像をアップロードする人が増加しているが、そうした用途に使いやすいように設計されている。
底部に備えたスタンドは、カメラを上向きに約60度まで任意の位置で固定が可能。バリアングル液晶は、レンズがある正面方向に映像を見せるように、最大90度まで立ち上げられるほか、背面側にも最大80度まで立ち上げられる。そのため、通常のビデオカメラのように、ユーザーがカメラを構え、液晶を見ながら前方の撮影を行なう事も可能。底部にはスタンドのほか、三脚穴も備えている。
レンズには光学ズームは備えていないが、歪の少ない画面中央部分を切り出して撮影する“アップ撮影”が可能。撮像素子は1/2.3型、約1,280万画素のCMOSで、有効画素数は動画撮影時で約899万画素、静止画で約1,200万画素。アップ撮影の切り出しでも、動画で207万画素、静止画で276万画素を使用するため、画素補完の無いフルHD撮影ができる。映像処理エンジンは「DIGIC DV4」。
静止画はJPEGで、ワイド設定で最大4,000×3,000ドット、アップ設定で最大1,920×1,440ドットの撮影が可能。
レンズの画角、35mm換算焦点距離の詳細は以下のとおり。レンズの開放F値はF2.8。フォーカスはパンフォーカス。
- | ワイド時 | アップ時 |
対角画角 | 動画約160度 静止画約170度 | 動画約71度 静止画約78度 |
35mm換算 焦点距離 | 動画約16.8mm 静止画35mm | 動画約15.4mm 静止画約32.1mm |
動画記録フォーマットは、投稿サイトなどとの親和性を考慮し、MP4を採用。AVCHDには対応しない。記録サイズは1,920×1,080/30p/24p、1,280×720/30p/24p。ビットレートは24/17/4Mbpsから選択可能。ダンスコーチの動きを見ながら振り付けを学んだり、楽器のコードチェックなどに使える、左右を逆にした「ミラーイメージ記録/再生」や、1ファイルごとを繰り返し再生するリピート再生、カメラのポジションを自動検出し、上下反転記録も可能。
特殊撮影機能として、1/4倍、1/2倍のスローモーション撮影や、4倍、2倍のファストモーション撮影も可能。料理の手順を早回しで紹介するといった使い方ができる。撮影解像度は1/4倍時が640×480、1/2倍時が720pとなる。一定間隔ごとに動画や静止画を記録し、動画として連続再生するインターバル機能も搭載。記録間隔は5/10/30秒で最大3時間、1分で最大6時間、10分で最大60時間。記録単位は静止画の場合はJPEG、動画では0.5秒の映像を撮影していく。
記録メディアはmicroSDカード。クラス10のカードが推奨される。液晶モニタは2.7型で、約23万画素の静電容量式タッチパネル。タッチでフォーカスを追尾したり、露出を合わせる機能も搭載。タッチパネルを用いて、撮影動画に指で文字などを書き込んだり、アイコンを貼り付ける「タッチデコレーション」機能や、シネマルックフィルターの使用も可能。静止画を撮影すると同時に、前後の2/4/8秒間を動画で記録する「新・ビデオスナップ」も利用可能。
本体内でトランスコードする事もでき、Webアップロード用にビットレートを落とした軽いMP4に変換する事も可能。前後のカット編集も本体で行なえる。
レンズの両脇にステレオマイクを搭載。高音質な録音ができるほか、撮影シーンに合わせてマイクの周波数特性や指向性を偏光するオーディオシーンセレクト機能も用意。「音楽」、「スピーチ」、「森と野鳥」などに加え、車載利用時にロードノイズをカットする「ノイズカット」モードも利用できる。
バッテリ駆動が可能で、付属バッテリで約65分(実撮影時間45分)の撮影が可能。別売のACアダプタ「CA-110」を用いれば、AC駆動もできる。
なお、HDMI端子とUSB端子も備えているが、撮影映像をHDMI端子からスルー出力する事はできない。また、USB接続のWebカメラ機能にも非対応。USB経由での給電もサポートしない。
外形寸法は96×76×22mm(縦×横×厚さ)で、重量は本体のみで約160g、バッテリやメモリーカードを含めて約180g。消費電力は約2.4W。
スマホ連携やWebアップ向け機能も
IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANを搭載。ワイヤレスでスマートフォン/タブレットとの連携も可能。アプリ「Camera Access Ver2」を用いて、スマホ/タブレットから、カメラ映像のライブビューチェックやリモート撮影が可能。ワイド/アップ切り替えや、セルフタイマー設定なども遠隔操作で行なえる。
この際、撮影している動画をスマートフォン/タブレット側にダイレクトで記録する事も可能。ただし、その場合は640×360ドットの映像となる。カメラ側で、フルHDなどの映像を同時に記録しておく事も可能。「Camera Access Ver2」の対応OSは、iOS 5/6を搭載したiPhone 4/4S/5、第5世代iPod touch、iPad、iPad mini。Android 2.3/4.0/4.1/4.2。
撮影した映像をタブレットやPCで再生する事も可能。ブラウザ経由でカメラにアクセスし、保存してある映像を再生できる。また、ブラウザから動画の保存も可能。ただし、iOS機器では動画保存はできない。そのため「Movie Uploader」というiOS専用アプリを用意。MP4動画と静止画の再生・保存ができ、アプリからYouTubeやFacebookなどに直接アップロードする事もできる。
カメラからCANON iMAGE GATEWAYに直接アップロードする事も可能。カメラに登録しておいたメールアドレスに、アップロードを知らせるメールを送信したり、FacebookやYouTubeへの直接アップロードも可能。この機能を利用するためには、CANON iMAGE GATEWAYへの会員登録とPCでの設定が必要。