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J:COMのIP-VOD配信「milplus」、全国CATV局の番組も視聴可能に。AJC-CMSと連携

milplusのロゴ

 日本ケーブルテレビ連盟(JCTA)とジュピターテレコム(J:COM)、ジュピターエンタテインメント(JE)は22日、CATV事業者間の全国番組配信システム「AJC-CMS」(All Japan Cable TV Contents Management System)と、IP-VODサービス「milplus(みるプラス)」のシステムを連携させると発表。11月25日より本運用を開始する。

 milplusは、J:COMとJEが開発したIP-VODサービス。CATV加入者が、映画やドラマ、アニメ、スポーツ中継などのコンテンツを、PCやスマートフォンなどのマルチデバイスで視聴可能にするサービスとして提供されている。

 AJC-CMSは、JCTAが2010年より開発を行ない、CATV事業者285局(242社)と番組供給事業者7社(8チャンネル)が使用している、CATV事業者間の番組配信システム。月間1,000~2,000番組が、AJC-CMSを利用して事業者間で配信されている。

 AJC-CMSとmilplusがシステム連携することで、各CATV事業者は、自社の番組をmilplusへ簡単に登録可能になり、milplusで提供するコミュニティチャンネルコンテンツの拡大が見込まれている。

 AJC-CMSは、総務省「放送サービスの高度化に関する検討会」(5月31日取りまとめ)に基づき、JCTAがケーブルプラットフォームの業界連携を進める重要な機能の一つと位置付けている。

 JCTAは、今回のmilplusとの連携を手始めとしてIP化を推進し、地域の多様なCATVコンテンツをインターネット経由で国内外の視聴者に提供するプラットフォームの実現に向けた取り組みを進める。

(中林暁)